海外FXが提供する「コピートレード(ミラートレード)」は海外FX初心者の方でも簡単に扱える便利なサービスです。コピートレードでは、他のトレーダーの取引戦略や実際の取引をそのままコピーすることができます。
FX取引の知識や経験が少ない初心者や、忙しくて時間の取れない方でも経験豊富なトレーダーと同様の運用が可能です。しかし、コピートレードには注意しなければならないリスクも存在します。
この記事ではコピートレードの基本的な仕組みから、メリット・デメリット、さらに典型的な失敗事例とその教訓についても詳しく解説していきます。
これから海外FXでコピートレードを始めようと考えている方や、すでにコピートレードを利用している方にとって参考になる情報をお届けします。(*1)
コピートレード(ミラートレード)は、他のトレーダーの取引を自分の取引口座にコピーして資金の運用を行う取引方法です。主に海外FX業者で提供されることが多く、チャート分析やポジション管理などにかける時間を取れない人や、トレードに慣れていない初心者にとって有効です。
コピートレード(ミラートレード)では、一般的に取引戦略を提供するトレーダーを「プロバイダー」、取引戦略をコピーするトレーダーを「フォロワー」と呼びます。
フォロワーがプロバイダーの取引をコピーするのがコピートレードの基本的な仕組みです。
具体的には、フォロワーがプロバイダーを選択しコピーを開始すると、それ以降に行われる取引がリアルタイムでフォロワーの口座に自動反映されます。フォロワーは自分で市場分析や取引判断を行うことなく、プロバイダーと同様の取引結果を得ることができます。
コピートレードでは、以下のような流れが一般的になります。
フォロワーは過去のパフォーマンスやリスク管理能力などを確認しながら、フォローするプロバイダーを選びます。次に、コピーする際の投資額やリスク許容度を設定します。設定が完了すると、選んだプロバイダーの取引内容がフォロワーの取引口座に自動的に反映されます。
コピートレード(ミラートレード)サービスは、大きく分けて「海外FX業者の独自サービス」と「MQL5シグナル」の2種類に分類されます。
それぞれの特徴や使用条件、報酬体系には違いがあり、トレーダーのニーズに応じて選べます。2種類のサービスについての概要は以下の通りです。
コピートレードサービスの比較
独自サービス | MQL5シグナル | |
---|---|---|
利用できる業社 | 少なめ | MT4/MT5対応の全業者で利用可 |
利用環境 | スマホアプリで利用可能 | PCとMT4/MT5が必要 |
報酬体系 | 成功報酬制(利益の一定割合) | 定額制(月額サブスクリプション) |
操作性 | 直感的で簡単 | MT4/MT5の基本知識が必要 |
戦略数 | 比較的限定的 | 豊富な選択肢 |
独自サービス
利用できる業社 | 少なめ |
---|---|
利用環境 | スマホアプリで利用可能 |
報酬体系 | 成功報酬制(利益の一定割合) |
操作性 | 直感的で簡単 |
戦略数 | 比較的限定的 |
MQL5シグナル
利用できる業社 | MT4/MT5対応の全業者で利用可 |
---|---|
利用環境 | PCとMT4/MT5が必要 |
報酬体系 | 定額制(月額サブスクリプション) |
操作性 | MT4/MT5の基本知識が必要 |
戦略数 | 豊富な選択肢 |
続いて、海外FX業者の独自サービスとMQL5シグナルの特徴を詳しく解説します。
海外FX業者の独自サービス
海外FX業者が独自に提供しているコピートレード(ミラートレード)では、海外FX業者が提供するプラットフォームを通じてコピートレードを行います。
最大のメリットは、システム面の使いやすさでしょう。MT4やMT5といった取引ツールを使用せずスマホアプリで簡単に取引が可能なので、初心者でも気軽にコピートレードを始めることができます。また、フォローする際の手数料は成功報酬となるため、もし利益が出なかった場合は費用が発生しないことも使いやすいポイントです。
デメリットとしては、その業者に登録しているプロバイダーからしか選べないので、選択肢は限定されることです。また、独自のコピートレードサービスを提供している海外FX業社自体が少ないことも、デメリットとして挙げられるでしょう。
MQL5シグナル
MQL5シグナルは、MT4/MT5をリリースしているMetaQuotes社が提供しているコピートレード(ミラートレード)サービスです。MT4/MT5についての知識や経験が必要になるので、海外FX経験のある人や、より高いコピートレード環境を求める人におすすめです。
MQL5シグナルのメリットは、登録されている戦略(シグナル)が非常に多いことや、MT4/MT5に対応した海外FX業者ならどこでも利用可能であることが挙げられます。独自サービスを提供していない海外FX業者でコピートレードを行う場合は、MQL5シグナルが使いやすいでしょう。
MQL5シグナルのデメリットとしては、運用を開始するまでのプロセスが比較的複雑である点が挙げられます。MQL5シグナルのMT4/MT5上で稼働するプログラムなので、利用するにはPCやMT4/MT5の利用が必須です。本格的に利用する際はVPSの使用も検討すべきでしょう。
また、報酬体系は基本的に月額定額制となっています。取引結果や利益の大小に関わらず一定額の支払いが生じる点はデメリットですが、運用金額が大きい場合はコストを抑えたコピートレードが可能です
どちらのサービスを選ぶ場合でも、自分の投資スタイルやリスク許容度に合ったトレーダーや戦略を慎重に選ぶことが重要です。それぞれのメリット・デメリットを理解した上で活用すれば、コピートレードサービスは、より効率的な資産運用の1つになるでしょう。
XS.com(エックスエス)は最大2,000倍のレバレッジや狭いスプレッド、高い約定力が特徴の海外FX業者です。スキャルピングや自動売買(EA)の利用に制限がないため、短期的な取引やコピートレードを行うトレーダーにも適しています。XS.comの優れた取引環境であれば、MQL5シグナルをより効果的に利用することができるでしょう。
海外FXで利用できる「他者にトレードを任せるサービス」には、他にミラートレードやソーシャルトレード、PAMM/MAMがあります。
コピートレード、ミラートレード、ソーシャルトレードの分類について明確な基準はなく、内容としては同種のサービスと考えて良いでしょう。ただし、業者によって細かいルールは異なるので、利用する場合は提供業者のサービス内容を確認する必要があります。
それに対して、コピートレードとPAMM/MAMを比較した場合は、それぞれには異なる特徴があります。一般的な違いを下表でまとめていますのでご覧ください。
コピートレードとPAMM/MAMの違い
特徴 | コピートレード | PAMM/MAM |
---|---|---|
運用元 | 他のトレーダー(プロバイダー) | 専門トレーダー |
選択対象 | トレーダー単位 | トレーダー管理の口座単位 |
自由度 | 高い(フォロワーが設定・調整可能) | 低い(完全委託) |
運用方法 | フォロワー口座で取引をコピー | 資金を一元管理して分配 |
報酬体系 | 成功報酬またはサブスクリプション | 運用者への成功報酬 |
コピートレード
運用元 | 他のトレーダー(プロバイダー) |
---|---|
選択対象 | トレーダー単位 |
自由度 | 高い(フォロワーが設定・調整可能) |
運用方法 | フォロワー口座で取引をコピー |
報酬体系 | 成功報酬またはサブスクリプション |
PAMM/MAM
運用元 | 専門トレーダー |
---|---|
選択対象 | トレーダー管理の口座単位 |
自由度 | 低い(完全委託) |
運用方法 | 資金を一元管理して分配 |
報酬体系 | 運用者への成功報酬 |
PAMM/MAMは、プロトレーダーに資金運用を委託する方法です。PAMM(Percentage Allocation Money Managemen)では投資家の資金が1つの口座に集約され、その利益や損失が投資額に応じて分配されます。MAM(Multi Account Manager)は個別口座で運用されるため、取引履歴も確認できますが、運用中は自由な操作が制限されます。報酬は通常、利益の一部がプロトレーダーに支払われます。
XS.comはPAMMサービスを提供しており、XS.comのPAMMサービスではプロトレーダーに資金運用を完全に委託できます。自分で市場分析や取引判断を行う時間がないトレーダーに適しています。ただし、契約期間中は自由な運用停止や出金ができないため、注意が必要です。
海外FXのコピートレード(ミラートレード)は、初心者や自分ではトレードを行う時間が取れない人に多くのメリットをもたらします。コピートレードのメリットを具体的に紹介していきます。
コピートレード(ミラートレード)では、プロバイダーの過去の取引成績が公開されているので、勝率や損益率を始めとした様々な指標をもとに誰をフォローするかを決めることができます。そのため海外FX初心者でも、能力のあるプロバイダーを選びさえすれば、あとはプロトレーダーと同様のトレードによって資金を運用できる可能性があります。
コピートレード成功の可否はフォローするプロバイダーにあるといっても過言ではないため、その選択は慎重に行う必要があるでしょう。
海外FX業者が独自に提供しているコピートレード(ミラートレード)の場合、スマホアプリからの利用が可能です。
一般に海外FXの取引では、MT4/MT5の利用が必須です。しかし海外FX業者が提供する独自のコピートレードでは、アプリ1つでフォローするプロバイダーを選定し、フォローを開始することができます。こうしたコピートレードサービスでは、専門的な知識や経験をそれほど必要とせず、初心者でも気軽に始められるメリットがあります。
コピートレード(ミラートレード)は自動売買に似たサービスであり、ユーザー自身がチャートを監視する必要はありません。プロバイダーが行う取引が自動的にフォロワー口座に反映されるため、24時間体制で市場の動きを捉えることができます。自分自身ではトレードをする時間が取れない人でも、コピートレードを利用すれば効率的な資金運用が可能です。
コピートレード(ミラートレード)で戦略を配信しているプロバイダーには、自動売買(EA)だけでなく、裁量トレードを行っているトレーダーもいます。
人によっては、自動売買に投資資金を託すことに不安を感じる場合があるかも知れませんが、そういう人でも裁量トレードのプロバイダーをフォローすればコピートレードに挑戦しやすいでしょう。
裁量トレードでは、トレーダーの判断で取引が行われるため、市場の変化に応じて適した戦略のスイッチングが期待できます。ただし、裁量トレードは人間が行うものなので、不注意によるミスなど特有のリスクも伴う点には注意が必要です。
海外FXのコピートレード(ミラートレード)は、初心者でも経験豊富なトレーダーの知識や経験を活用できるなどのメリットがある一方で、いくつかのデメリットに注意する必要があります。
コピートレード(ミラートレード)では、優れたプロバイダーを選択する必要があります。しかし、そのためには一定の知識や経験が求められます。また、プロトレーダーのトレードをコピーしたとしても、利益が出るとは限りません。実際には負けているプロバイダーも少なくないからです。
したがって、プロバイダーを選ぶ際は、過去の実績やリスク管理能力などを慎重に評価する必要があります。プロバイダーの選択方法を知りたい場合は、本記事内の「コピートレード(ミラートレード)は稼げる?【戦略プロバイダーの選び方・ポイント】」の項目をご覧ください。
コピートレード(ミラートレード)では選んだ戦略により、将来的に利益を出し続けられるという保証はありません。たとえ優秀だと見込んだプロバイダーであっても、大きなドローダウンを経験するリスクがあります。したがって、リスク管理を徹底し複数のプロバイダーをフォローするなどして、リスク分散を図る必要があります。
海外FX業社が独自で提供しているコピートレード(ミラートレード)サービスでは、多くの場合、一定期間内の損益がプラスとなった場合に、利益分から数割を成功報酬としてプロバイダーに支払わなければなりません。プロバイダーへの支払い割合が高い場合、ユーザーに残る利益は少なくなります。
例えば、あるコピートレードサービスを利用し、報酬率が異なる2人のプロバイダーをフォローしたとしてコストの違いを比較してみましょう。
報酬率による利益の違い
プロバイダーA | プロバイダーB | |
---|---|---|
報酬率 | 50% | 20% |
獲得利益 | 50,000円 | 50,000円 |
成功報酬 | 25,000円 | 10,000円 |
フォロワーの利益 | 25,000円 | 40,000円 |
プロバイダーA
報酬率 | 50% |
---|---|
獲得利益 | 50,000円 |
成功報酬 | 25,000円 |
フォロワーの利益 | 25,000円 |
プロバイダーB
報酬率 | 20% |
---|---|
獲得利益 | 50,000円 |
成功報酬 | 10,000円 |
フォロワーの利益 | 40,000円 |
同じ5万円の利益を出したとしても、プロバイダーが設定した報酬率によってフォロワーが得られる利益は大きく異なることが分かります。プロバイダー選択の際は、成功報酬とのバランスをよく考える必要があるでしょう。
「コピートレードで本当に稼げるの?」と考える方も多いでしょう。しかし、100%利益が出る投資は存在しません。コピートレード(ミラートレード)も同様に、いくら優秀なプロバイダーを選んだとしても、必ず勝てるとは限りません。
ただし、適切なプロバイダー選択ができれば、利益を得られる可能性は高められます。ここからは、プロバイダーの選び方とその際のポイントについて解説していきます。
まずは以下2人のプロバイダーを想定し、比較してみましょう。あなたにはどちらのプロバイダーが魅力的に見えるでしょうか?
プロバイダーA / プロバイダーBの主な成績
プロバイダーA | プロバイダーB | |
---|---|---|
直近1ヶ月の月利 | 120% | 10% |
直近1年間の平均月利 | 10% | 10% |
推測できる取引スタイル | 高利益率の代わりに、高リスクを許容した取引 | 利益は小さいが、リスクを抑えた取引 |
リスク管理 | 過去に資産の70%を失う大きなドローダウンを記録 | 過去の最大ドローダウンは10%以内 |
ランキング | 短期間で高い利益率を記録し、ランキング上位に位置 | 派手な成績ではなく、ランキングでは下位に位置 |
報酬率 | 50%(リスクを取って高リターンを狙うため、割高な設定) | 20%(堅実な運用成績とリスク管理能力に見合った設定) |
プロバイダーA
直近1ヶ月の月利 | 120% |
---|---|
直近1年間の平均月利 | 10% |
推測できる取引スタイル | 高利益率の代わりに、高リスクを許容した取引 |
リスク管理 | 過去に資産の70%を失う大きなドローダウンを記録 |
ランキング | 短期間で高い利益率を記録し、ランキング上位に位置 |
報酬率 | 50%(リスクを取って高リターンを狙うため、割高な設定) |
プロバイダーB
直近1ヶ月の月利 | 10%% |
---|---|
直近1年間の平均月利 | 10% |
推測できる取引スタイル | 利益は小さいが、リスクを抑えた取引 |
リスク管理 | 過去の最大ドローダウンは10%以内 |
ランキング | 派手な成績ではなく、ランキングでは下位に位置 |
報酬率 | 20%(堅実な運用成績とリスク管理能力に見合った設定) |
プロバイダーAは、大きな利益を上げることがある反面、高いリスクを許容した取引を行っています。その一方でプロバイダーBは、利益は少ない代わりに、リスクを抑えた堅実な取引を続けているといえるでしょう。
こうした2人のプロバイダーからどちらを選ぶべきか、次の項目から解説します。
プロバイダーを選ぶ際には、少なくとも半年から1年程度の期間、安定した成績を維持できているかどうかを確認する必要があります。短期的な成功は運によるものかもしれません。しかし、長期的に勝ち続けているプロバイダーであれば、より信頼性は高くなるといえるでしょう。
プロバイダーAには、短期的に大きな利益を出せる魅力があるでしょう。しかし過去の取引記録を詳しく見ると、月単位で負け越すことも少なからずあることが分かり、安定感という点では不安があります。
プロバイダーBは、地味ながらも1年を通して安定した成績を維持しています。損失管理も丁寧に行っていることが想像できるため、今後も安定的な収益獲得が期待できるでしょう。
したがって、安定性を求めるならプロバイダーBが有力です。
大きなドローダウンがないことも、重要な選択基準の1つです。ドローダウンが小さいプロバイダーは、リスク管理能力が高く、安定した運用を行っている可能性が高いと考えられます。
短期的な利益を求める場合、プロバイダーAのような選択肢も魅力的に見えるかもしれません。一方で、予期しない大きな損失が発生するリスクを避けるなら、プロバイダーBを選ぶのが賢明な判断です。
コピートレード(ミラートレード)での安定した利益を目指すには、リスク管理を丁寧に行っているプロバイダーを選ぶ必要があります。
コピートレード(ミラートレード)では、成功報酬や手数料を支払ってプロバイダーをフォローします。プロバイダーの報酬が成績に対して高すぎる場合、フォロワーが十分な利益を得られない可能性があります。したがって、プロバイダーの報酬設定が適切かどうか慎重な検討が必要です。
プロバイダーAは、高いリスクを負って大きなリワードを狙うためか、報酬率は50%とやや高めの設定です。たとえ高い利益を得られたとしても、利益分の50%は報酬になるため、実際に手元に残る利益は少なくなります。
プロバイダーBは、安定した運用成績とリスク管理能力に見合った報酬設定といえるでしょう。
プロバイダーAとBは年間の平均月利は10%と同等ですが、長期的に利益を積み上げるなら、報酬の少ないプロバイダーBを選ぶのが賢明な選択と考えられます。
一般的にコピートレード(ミラートレード)のプラットフォームでは、低ドローダウンや高利益率などのランキングを掲載しています。どのプロバイダーを選べばよいか迷った場合、プラットフォーム内にあるランキングを参考にするとよいでしょう。ただし、ランキングを見る際は、ドローダウンや利益率などの準も合わせて確認することが必要です。
プロバイダーAは短期間で高い利益率を記録し、ランキングで上位に位置しています。その一方で、プロバイダーBは成績こそ安定していますが、ランキングで目立つ存在ではないかも知れません。
ランキングはプロバイダーを初めて選ぶ際の目安として便利です。しかし、ランキング上位だからといって必ずしも優れたプロバイダーである保証はないことは把握する必要があります。
コピートレード(ミラートレード)は、経験豊富なトレーダーの取引を自動的に複製できる魅力的なサービスです。しかし、適切に利用しないと大きな損失につながる可能性もあります。コピートレードで失敗した典型的な事例をいくつか紹介していきます。
Aさんは、直近数ヶ月間で高い勝率を記録していたプロバイダーをフォローしました。
しかし、この決定プロセスには重要な見落としがあります。
問題点の分析
Aさんの事例における最も大きな問題は、コピートレード(ミラートレード)で稼ぎたい気持ちが先行するあまり、プロバイダーの直近成績のみに着目してしまった点です。よく見ると、このプロバイダーは過去に大きなドローダウンを出しているのですが、その存在に気付きませんでした。
さらにAさんは、プロバイダーの取引特性の理解が不十分でした。選択したプロバイダーは小幅な利益確定を繰り返す一方で、損失を抱えた際の決済が遅い傾向がありました。これはいわゆる「コツコツドカン型」と呼ばれ、一度の大きな損失で、積み上げた利益を超えるような損失を被るリスクがあります。
発生した結果
開始直後は期待通り順調な成績を収めていましたが、市場環境の変化とともに大きなドローダウンが発生しました。プロバイダーの資金管理リスクが顕在化し、Aさんもこれまでに獲得した利益を越える損失をだす結果となりました。
得られる教訓
コピートレードを検討する際は、プロバイダーの損益の推移を確認することが重要です。多くのコピートレードでは、グラフのような形で過去の損益を確認できます。また、プロバイダーの取引スタイルの特徴についても十分に理解しておきましょう。
本当は実力のないプロバイダーでも、取引手法と相場状況が噛み合えば短期的に高利益を出すことがあります。しかし、そうしたプロバイダーの好調は長続きはしません。コピートレードでは、短期的な収益率だけでなく、過去1年程度における成績を確認することも重要です。
Bさんは継続的に高い成績を維持しているプロバイダーのフォローを開始しました。
Bさんはそのプロバイダーの優れた実績に確信を持ち、運用資金の大部分を集中させています。しかし、この判断が大きな失敗につながることになりました。
問題点の分析
Bさんの事例における最大の問題は、1つのプロバイダーに対する資金の集中です。どんなに優れた実績を持つプロバイダーであっても、相場環境の変化や予期せぬ市場イベントにより、一時的に損失が出る可能性は常に存在しています。
プロバイダーの過去の好成績を信じ、「今後も必ず利益が出る」と認識してしまうことは非常に危険です。投資において絶対的な必勝法は存在せず、優れた戦略であっても損失を被るリスクは常に存在しています。
発生した結果
ある銘柄で突発的な暴落が発生し、Bさんがフォローしているプロバイダーもその銘柄を取引していたことにより大きな影響を受けました。Bさんはこのプロバイダーを信じて資金を集中させていたため、運用資金の数割を失う損失を被りました。
得られる教訓
コピートレード(ミラートレード)において、資金管理は戦略の選択と同等かそれ以上に重要です。1つのプロバイダーに対する過度な資金集中は、たとえそのプロバイダーが優れた実績を持っていたとしても、大きなリスクを伴います。
資金を複数のプロバイダーに分散させることで、個別の損失が資産全体に及ぼす影響を軽減できます。例えば、運用資金の一定割合を上限として、それ以上は1つのプロバイダーに資金配分しない、というようなルールを設けるのも有効な対策です。
FXトレードに興味を持っていたCさんは、SNSのDMを通じて「高利率が期待できるFX投資」の勧誘メッセージを受け取りました。勧誘内容は、著名投資家の取引を自動コピーし、簡単に資産運用ができるというものでした。
その投資家は、Cさんも1度は名前を聞いたことがある有名人でした。直接メールを受け取った特別感や優越感から投資話も魅力的に思えましたが、すぐに決断できなかったCさんは返信を保留しました。
問題点の分析
SNSでの投資勧誘は、現代では詐欺の手口として常套手段といえるでしょう。「有名トレーダー」「取引をコピー」「高利率」「あなただけに教えます」といった魅力的な文言で関心を引き、そこに付け込む手法は、投資詐欺でよく見られるパターンです。
回避できた結果
幸いにもCさんは即座の判断を避け、慎重な姿勢を保っていました。その後、同様の手口による投資詐欺のニュースを見て、自身も詐欺の標的となっていたことに気付きます。結果的にCさんは被害にあわずに済みました。
得られる教訓
SNSなどを通じた個人的な勧誘や、極端に高い利益率を謳う案件には、詐欺的な要素が含まれている可能性が高いと考えるべきでしょう。したがって、こうした投資勧誘は全て詐欺とみなして、近付かないのも1つの防衛策といえます。
その上で、投資案件を検討する際は、以下のような点にご注意ください。
上記のうち1つでも当てはまるものがある勧誘は、詐欺の可能性が高いでしょう。投資詐欺は手口が巧妙化しており、誰もが被害に遭う可能性があることを認識しておく必要があります。
コピートレード(ミラートレード)で安定した収益を目指すには、適切なリスク管理と運用方針の設定が重要です。具体的な管理方法と注意点について解説していきます。
コピートレード(ミラートレード)でフォローするプロバイダーの条件として、相場状況に関わらず1ヶ月単位などでプラス収支を継続できる実力があることが挙げられます。だからといって、完全に任せきりにして良いわけではありません。フォロワーとしては、定期的にプロバイダーのパフォーマンスを確認することが必要でしょう。
損益状況やドローダウンを週単位や月単位など一定期間ごとに確認し、市場の変化に適切に対応できているかをチェックしてみてください。損益状況を把握することで、もしもプロバイダーの成績不振となった場合に、必要に応じて投資額を調整したり、損失が拡大する前にコピーを中止できる可能性があります。
投資におけるリスク管理の基本は資金の分散です。コピートレード(ミラートレード)においても、1つのプロバイダーに全資金を集中させることは避けるべきでしょう。
取引スタイルやリスク特性を考慮しつつ適切なプロバイダーを複数選定したうえで、自分なりのポートフォリオを構築します。ポートフォリオ内のプロバイダーに資金を分散させることで、リスクの軽減を図ります。
ポートフォリオの構築とも関わりがありますが、複数のプロバイダーへの資金配分は、単純な均等配分ではなく、各プロバイダーの特性を考慮した上で比率を調整するとよいでしょう。
例えば、「ハイリスク・ハイリターン型」のプロバイダーには比較的少額の資金を配分し、「ローリスク・ローリターン型」のプロバイダーにはより多くの資金を配分するというような調整が効果的です。このように、リスクとリターンのバランスを考慮して資金を配分すれば、より安定的な運用を目指すことができます。
経済指標発表時(米国雇用統計や金融政策決定会合など重要な経済データの公表時)には、為替市場が大きく変動することがあります。このタイミングで過度なポジションを保有していれば、予期せぬ損失を被る可能性があるでしょう。
経済イベントといっても、その重要度や市場への影響度は様々あるので、まずはイベントの重要度の確認を行う必要があります。重要と判断できる経済指標発表前には、ポジションを調整するなどして、損失リスクを適正な範囲内に抑えます。また、損切りの設定も有効な対策です。
ただし、過去の損益履歴を確認し緩やかな上昇を見せているのであれば、そのプロバイダーが適切なリスク管理を実施している可能性も高いでしょう。そうした場合、フォロワーとしては特別な対応を行わず、あえてプロバイダーに判断を任せてしまうのも選択肢の1つです。
コピートレード(ミラートレード)の主なメリットとして、優秀なトレーダー(プロバイダー)の取引をコピーできることや、24時間自動で取引ができることなどが挙げられます。しかし、プロバイダーの選択には一定の知識が必要で、たとえ優秀なプロバイダーを選んでも利益が保証されているわけではありません。プロバイダーの成功報酬が高額な場合、収益性が低下するといったデメリットもあることを把握しておく必要があります。
コピートレードではプロバイダーの選択が損益に直接影響します。したがって、プロバイダーの長期の実績や適切な報酬設定がされているかなどの確認を必ず行いましょう。また、リスク管理の観点から、資金を複数のプロバイダーに分散させることや定期的なパフォーマンスの確認も必要です。コピートレードは便利なサービスではありますが、盲目的な依存は避け、適切な知識と管理のもとで活用することが大切です。
XS.com(エックスエス)では、最大2,XS.com(エックスエス)では、取引プラットフォームとしてMetatrader 4(MT4)、およびMetatrader 5(MT5)に対応しています。低スプレッド、最大2000倍のレバレッジといったXS.comのハイレベルな取引環境を活用し、6,000を超えるMQL5シグナルからお好みのシグナルをコピーして取引資金を運用して頂けます。