海外FXのスマホトレードでは、世界中のトレーダーから広く支持されているMetaTrader 4(MT4)とMetaTrader 5(MT5)を使用します。MT4とMT5には似た部分も多くありますが、MT5では改善された機能がいくつかあるため、両者の違いを理解した上で使用する取引プラットフォームを選択することが重要です。
MT4はシンプルなトレードアプリとなっており、スマホトレードにおいても分かりやすい操作性が特徴です。一方でMT4から進化したMT5は、多機能で柔軟な分析機能や、直感的に使える注文機能を備えています。初心者だけでなく、より高度なスマホトレード環境を構築したいトレーダーにとっても、使いごたえのあるトレードアプリになっています。
この記事では、主にスマホ版のMT4とMT5を比較し、その違いや特徴を詳しく解説しています。海外FXでのスマホトレードで、MT4とMT5のどちらが自分に合っているかを見極めていきましょう。
まず最初に、MT4とMT5の違いについて概要を解説します。以下は、PC版MT4/MT5の主要な機能の違いを一覧表で表したものです。
MT4とMT5の違い
機能 | MT4 | MT5 |
---|---|---|
リリース年 | 2005年 | 2010年 |
動作システム | 32ビット | 64ビット |
チャートの時間軸 | 9種類 | 21種類 |
描画ツール | 31種類 | 44種類 |
標準搭載インジケーター | 30種類 | 38種類 |
カスタムインジケーターとEA (MQL5内) |
約21,000種類 | 約14,000種類 |
プログラミング言語 | MQL4 | MQL5 |
対応金融商品 | FX、CFD | FX、CFD、株式、先物など |
MT4 | |
---|---|
リリース年 | 2005年 |
動作システム | 32ビット |
チャートの時間軸 | 9種類 |
描画ツール | 31種類 |
標準搭載インジケーター | 30種類 |
カスタムインジケーターと EA(MQL5内) |
約21,000種類 |
プログラミング言語 | MQL4 |
対応金融商品 | FX、CFD |
MT5 | |
リリース年 | 2010年 |
動作システム | 64ビット |
チャートの時間軸 | 21種類 |
描画ツール | 44種類 |
標準搭載インジケーター | 38種類 |
カスタムインジケーター とEA(MQL5内) |
約14,000種類 |
プログラミング言語 | MQL5 |
対応金融商品 | FX、CFD、株式、先物など |
こうしたMT4/MT5の主な違いを踏まえつつ、以下の項目からMT4/MT5の特徴を比較していきましょう。
MT5は64ビット、MT4は32ビットなので、MT5は処理能力が大幅に向上しています。近年のPCは平均的にスペックが上がっていますが、設計の古いMT4ではその能力を生かしきることができません。一方でMT5は、PCの能力を生かした高速な動作と安定したパフォーマンスの実現が可能です。
EAのバックテストの速度向上や、複数チャートや複数インジケーターを表示させても安定した動作を保てることなどは、MT5の高い処理能力を表す好例となっています。
MT5はMT4よりも多くの時間足表示に対応し、さらに標準搭載しているインジケーターも種類が豊富です。デフォルトの状態を比較した場合、MT5の方がより多様なチャート分析方法に対応可能となっています。
しかし、世の中に出回っているカスタムインジケーターとEAの数に関しては、リリース年が早いMT4の方がより豊富です。機能のカスタマイズに関しては、MT4の方に一日の長があるといえるでしょう。
MT5にはMT4と比較して、より高度な市場分析ツールが搭載されています。例えば、「経済カレンダー」機能が組み込まれ、重要な経済指標の発表時刻をチャート上で確認できます。またMT5では、板情報を提供している海外FX口座の場合、詳細な板情報を確認することが可能です。
MT4はMQL4、MT5はMQL5という専用のプログラム言語を使っています。MQL5はより進化した機能を持ち、複雑な動きや操作も可能ですが、MQL4とMQL5は互換性がありません。そのため、MT4用に作成されたEAやカスタムインジケーターはMT5では使用できません。
海外FXでは、基本的にMT4/MT5のどちらかを選択する、または使い分けながら取引を行うことになります。MT4/MT5にはそれぞれ特徴が異なるため、自分が目指す取引内容に合った取引プラットフォームを選択することは、取引しやすい環境を作るために重要な要素です。
XS.com(エックスエス)では、各種OSのMetaTrader 4(MT4)とMetaTrader 5(MT5)に対応しており、ご利用のデバイスにインストールしてお取引頂けます。最適な取引環境の構築のために、世界中のトレーダーから支持されているMT4/MT5をご活用下さい。
MT4/MT5はPC版だけではなくスマホアプリ版もリリースされており、モバイル環境での海外FXトレードもサポートされています。PC版MT4/MT5とは異なり、スマホアプリ版MT4/MT5はカスタムインジケーターなどによる機能の拡張に対応していません。そのため、標準で搭載されている機能を比較しつつ、自分の取引スタイルやニーズに合ったプラットフォームを選ぶことになります。
スマホ版MT4とMT5は、共通点もありますが、それぞれに特徴を持っています。ここからは、スマホ版MT4とMT5にある5つの主な違いを確認していきましょう。
以下は、基本的なチャート画面についてMT4とMT5を比較したものです。
どちらも基本的には似ていますが、細かい仕様には違いがあります。
スマホ版MT4はシンプルな画面設計
MT4のチャートはシンプルで視認性に優れています。基本的なラインやインジケーターを表示するだけならMT4でも十分です。しかし、複数チャート表示などのカスタマイズ性はMT5に比べて制限があります。細かい設定を好むユーザーにとっては、物足りなさを感じる場合があるでしょう。
スマホ版MT5はカスタマイズ性に優れた画面設計
MT5ではチャートのカスタマイズ性が向上しています。スマホ版MT5(iPhone版を除く)では、1画面に複数チャートを表示させることが可能です。そのため、複数の通貨ペアを同時にモニタリングしたり、自分好みのレイアウトに調整したりすることができます。基本的な表示方法について、MT4とMT5で共通する部分は多いですが、MT5では出来ることがより増えているといえるでしょう。
続いて、MT4/MT5の注文方法や注文画面の操作性について比較しましょう。
MT4とMT5ともに、注文画面には大きな違いはありません。しかしMT5では新しい注文機能が追加されており、様々な取引戦略に対応しやすくなっています。
スマホ版MT4のシンプルなインターフェース
MT4の注文画面は、初心者でも迷うことなく使えるシンプルなインターフェースが特徴です。注文方法としては、成行注文や指値注文、逆指値注文が行えます。
注文画面はシンプルな設計となっているため、初心者でも迷わずに使いやすいでしょう。しかし、MT4ではチャート画面と注文画面が別々となっており、チャートを見ながら注文を出すことができません。「タブレットモード」を使用することである程度は対応可能ですが、少々不便な点といえるでしょう。
スマホ版MT5で戦略の幅が広がる
MT5では、MT4のような注文画面からの発注に加えて、チャートを見ながらワンタップで成行注文を実行できる「クイック注文」機能や、チャート上をドラッグすることでエントリーや決済の価格を簡単に変更できる機能が搭載されています。
さらにMT5では、MT4でも使える成行注文や指値注文、逆指値注文に加えて、「ストップリミット注文」も加わっています。注文方法や機能に関して利便性が向上しており、様々な戦略に対応しやすくなっています。
スマホ版MT4/MT5では、ラインなどの描画ツールを使用してチャート分析を行うことができます。
スマホアプリ版の場合、対応しているオブジェクトの数はMT4/MT5共に合計24種類となっており違いはありません。しかしMT5では、描画ツールの操作方法に新たな機能が追加されています。
スマホ版MT4は基本的な描画ツールに対応
MT4では、トレンドラインや水平線などの基本的なライン描画に対応しており、相場の動向を視覚的に分析できます。また、フィボナッチ・リトレースメントなどの各種オブジェクトも描画可能で、フィボナッチ数列に基づいた価格の支持線や抵抗線を簡単に表示可能です。一般的なテクニカル分析を行う上で十分な機能を備えているでしょう。
スマホ版MT5はユーザビリティが向上
MT5で使える描画ツールは、MT4と共通しています。その点では違いはありませんが、MT5では以下の点で使いやすさが向上しています。
MT5では、十字カーソルを使ってチャート上で値幅や時間を測定する機能に対応しています。またオブジェクトをコピーする機能もMT5では対応しており、チャート分析作業をより行いやすくなっています。
スマホ版MT4/MT5では、アプリの能力の違いから、スマホに求められるスペックに違いがあります。
スマホ版MT4なら低スペックのスマホでも快適
MT4はアプリのリソース消費が少ないため、古いスマホや低スペック端末でもスムーズに動作します。機器の性能に依存せずに安定したトレードが可能です。また、起動や注文画面の切り替えが迅速できるため、取引の際のストレスを軽減できるでしょう。
ただし、MT4は設計が古いため、高機能なチャートや描画ツールを多用する場合には物足りなさを感じることがあるかもしれません。
スマホ版MT5は最新スマホで能力を発揮
MT5は最新技術を活用したリアルタイム処理が行えるため、スキャルピングなどの素早い取引にも対応しやすい設計となっています。基本的にはスムーズな操作が期待できるでしょう。
しかし、高度な機能を搭載しているMT5では、複数の機能を同時に使う際は、スマホにもそれに応じたスペックが求められる場合があります。例えば、複数のチャートを同時に表示したり、複数の分析ツールを同時に使用したりなど、アプリの機能をフル活用したい場合は、高スペックのスマホの方が快適に操作しやすい可能性があります。
スマホ版MT4とMT5はどちらも世界的に利用されている取引プラットフォームですが、よりバージョンの新しいMT5では便利な機能が追加されています。ここからはMT5から追加された新しい機能のうち、以下2点について詳しく解説します。
MT5のスマホ版アプリでは、以下のように複数のチャートを同時に表示することが可能です。
この機能を使うと、異なる銘柄や異なる時間足を設定して複数チャートを表示することができます。ただし、複数チャート表示機能はデバイスによって対応状況が異なる点にご注意ください。
MT5アプリの複数チャート表示対応状況
デバイス | 対応状況 | 最大表示数 |
---|---|---|
Android版 MT5アプリ |
◯ | 2チャート |
iPad版 MT5Android版 MT5アプリ |
◯ | 4チャート |
iPhone版 MT5Android版 MT5アプリ |
× | - |
Android版MT5アプリでは、最大2つのチャートを同時に表示できます。また、iPad版MT5アプリでは、最大4つのチャートの同時表示が可能です。ただし、iPhone版MT5アプリには、複数チャートの表示機能はついていません。
複数チャート表示の特徴とメリット
複数の通貨ペアや異なる時間足を同時に確認できるため、トレンドの相関性や市場全体の動向を把握しやすくなります。また、短期売買や複雑な分析を行うトレーダーにとっては有益な機能です。1画面内で全体把握ができるため、他の通貨ペアの動きを参考にしながら取引の判断を下せます。
スマホの画面が小さい場合、複数チャートを表示すると情報量が多く感じられるかもしれません。その場合は、最適なレイアウトに設定する工夫が必要になるでしょう。
MT5では、MT4で対応した注文方法に加えて「ストップリミット注文」にも対応したほか、クイック注文やチャート上でのポジション操作など、機能性も向上しています。
ストップリミット注文
まずは、MT5で利用できる全ての注文方法を確認しましょう。MT5で利用できる注文タイプは、Android版MT5とiOS版MT5では注文方法の表記が異なる場合がありますが、内容そのものは共通しています。
MT5で利用できる注文タイプ(OS別)
項目 | Android版MT5 | iOS版MT5 |
---|---|---|
注文方法 | ストリーミング注文 | 成行注文 |
指値 | 買指値 / 売指値 | Buy Limit / Sell Limit |
逆指値 | 買逆指値 / 売逆指値 | Buy Stop / Sell Stop |
ストップリミット | 買ストップリミット / 売ストップリミット |
BuyStop Limit / Sell Stop Limit |
Android版MT5 | |
---|---|
注文方法 | ストリーミング注文 |
指値 | 買指値 / 売指値 |
逆指値 | 買逆指値 / 売逆指値 |
ストップリミット |
買ストップリミット / 売ストップリミット |
iOS版MT5 | |
注文方法 | 成行注文 |
指値 | Buy Limit / Sell Limit |
逆指値 | Buy Stop / Sell Stop |
ストップリミット |
BuyStop Limit / Sell Stop Limit |
上記のうちストップリミット注文は、MT4にはないMT5だけの機能です。ストップ注文とリミット注文を組み合わせた注文方式になります。
ストップリミット注文では、トリガー価格(ストップ価格)と、実際にポジションがオープンされるリミット価格の2つの価格を設定します。市場価格がトリガー価格に達した後でリミット価格に到達した場合に注文が執行されます。
ストップリミット注文では、通常のリミット(指値)注文とは異なり、「トリガー価格まで達した後で価格が戻ってきたら指値注文を行う」という、条件付けのある注文方法です。具体的な例では、レンジをブレイクした後のリターンムーブを待って指値注文を行いたい場合などに使うことができます。高度な注文方法ですが、適用できるトレード手法を行う人や、常にチャートを監視できない人などにとって有効な方法でしょう。
クイック注文に対応
MT5では、チャートを見ながら注文を出せるクイック注文に対応しています。
クイック注文は、チャートの上部にクイック注文のエリアを表示させることで、取引するロットを指定した上で売りまたは買いの成行注文をワンタップで出せる機能です。特に、素早い売買判断が求められる短期トレードで有用な機能といえるでしょう。
チャート画面上での注文操作が可能
MT5では、チャート画面上での注文操作が可能になっています。
上記画像は、売り逆指値注文と、ストップロス注文、テイクプロフィット注文を入れた様子のキャプチャです。MT4でも注文した価格をチャート上に表示させることはできましたが、ドラッグ操作によってチャート上から直接価格を変更することはできませんでした。しかしMT5では、描画ツールの操作と同じ感覚で、チャート上のラインを移動させることによって簡単に価格を変更することが可能です。
一括決済機能
MT5では、ポジションの一括決済機能が導入されました。
一括決済機能を使うと、取引中の複数ポジションを1度に決済することができます。例えば急激な相場変動が発生した際に、迅速に全ポジションを決済することが可能なため、ポジションを1つ1つ決済する場合に比べて値動きの影響を最小限に抑えることができるでしょう。
またMT5では、すべてのポジションを一括で決済するだけでなく、特定の通貨ペアや損益ごとの一括決済も可能なので、取引戦略に応じた柔軟なポジション管理が行えます。ただし、誤操作によりすべてのポジションを意図せず決済してしまわないよう注意が必要です。
海外FXでスマホトレードを行う場合、MT4よりもMT5の方が有力な選択肢になるといえるでしょう。それは機能面での使いやすさだけではなく、MT4/MT5開発元のMetaQuotes社の方針も関わっています。
その具体的な理由について、以下の項目から解説します。
MetaTraderシリーズを開発しているMetaQuotes社は、2018年以降MT4の新規開発を終了し、MT5の開発に注力する方針を明確にしました。
2005年にリリースされて多くのトレーダーに支持されてきたMT4ですが、技術的進化への対応の点から見ると、一時代前のプラットフォームである感が拭えません。それに対しMT5は、より高度で柔軟な機能を備えた最新プラットフォームとして設計されています。MT4では実現できない複雑な取引戦略や高速な注文処理が可能です。
MT5は定期的に新機能の追加や改善が行われているため、今後の技術的進化に合わせてサポートが継続していく可能性が高いと考えられます。一方、MT4のアップデートは終了しているため、今後の技術的な進化に対応できない可能性があります。
また、近年ではMT5を導入する海外FX業者も増えており、ユーザーとしてはMT5を選択しやすい環境が整っています。こうした背景から、今後はMT5が主要な取引ツールになって行くと考えられます。
海外FXのスマホトレードでも、MT5ならスマホ版もPC版とほぼ同等の機能や操作感を実現している点が評価されています。
スマホ版MT5はPC版で利用できる多くの機能が利用可能です。例えば、複数の時間足表示や柔軟な注文操作など、PCで行える取引がスマホでも問題なく実行できるため、PC版との統一感が高いといえます。
さらには、MT4のスマホアプリには、限界が指摘されています。例えば、チャート分析機能の選択肢が限られている点や、動作の安定性が劣るという声も聞かれます。スマホでアクティブな取引をするのなら、MT5の方が優れているといえるでしょう。
XS.com(エックスエス)では、最大2,000倍のレバレッジや、業界最狭水準の低スプレッド環境をご提供しています。MetaTrader 4(MT4)およびMetaTrader 5(MT5)から最先端の取引環境にアクセスし、トレードをお楽しみ頂けます。
海外FXでスマホトレードを行う際、MT4とMT5のどちらを選ぶべきか迷った経験を多くのトレーダーが持っているのではないでしょうか。それぞれのプラットフォームには異なる特徴があり、用途や好みに応じた選択をする必要があります。
もし現在、MT4/MT5のどちらを選ぶべきか検討中なら、以下のモデルケースの声を参考にしてみてください。
Aさんは短期トレードやスキャルピングを主に行うトレーダーです。相場状況によっては、外出先や仕事の休憩時間にも短時間のスキャルピングを行うことがありますが、そんなAさんにはスマホ版MT5が欠かせません。AさんがMT5を選ぶ理由は、主に次の2つです。
MT4と比べてMT5が進化した点に、チャートを見ながらワンタップで注文が出せる「クイック注文」の機能があります。短期的な値動きを逃さずに狙いたいAさんにとっては、クイック注文は使用頻度の高い機能となっています。
またMT5なら複数チャートを同時に表示できます。この機能を活用すれば、複数チャートを監視してチャンスを逃さずにトレードできます。MT4のスマホアプリではチャートの分割表示ができないので、チャート分析を重視するトレーダーにはMT5が適しているといえるでしょう。
Bさんは日中は仕事のため、チャートを頻繁に確認することができません。そんなBさんが行っているトレード戦略は、指値注文や逆指値注文を活用したデイトレードです。相場状況によっては、ストップリミット注文を仕掛けることもあります。そんなBさんがスマホ版MT5を利用する理由は、主に次の2つです。
MT5では、エントリーラインや決済目標となる指値ライン、また損切りを行う逆指値ラインを、チャート上でドラッグして行えます。Bさんはこの直感的な操作感が気に入っているようです。以前はMT4を使っていましたが、MT4では注文内容の変更は注文画面から数値を入力して行う必要があります。Bさんにとってその作業は少々ストレスを感じさせるものだったので、注文方法や操作が改善されたMT5は手放せないトレードツールとなっています。
またMT5では、注文方法としてストップリミット注文が加わっています。複雑な仕掛けになるこの注文方法を頻繁に使うことはありませんが、相場状況によっては有効活用できます。特にBさんは、注文を仕込んだ後はしばらくチャートを見られなくなることもあるため、様々な注文方法に対応しているMT5の方が自分のトレードスタイルに合っていると感じています。
CさんはEAによる自動売買を行っているシステムトレーダーです。現在は自宅PCを使用し、MT4でEAを稼働させて自動売買を行っています。外出時はスマホからEAの取引を確認することもあるCさんは、当然スマホアプリもMT4を使用しています。
MT4は長年にわたり多くのトレーダーに愛用されてきたため、MT4専用のEAも多数存在しています。Cさんが利用しているEAもMT4用なので、自宅のPCにはMT4インストールしEAを稼働させています。スマホ版MT4(MT5)ではEAの利用はできませんが、EAが保有しているポジションの決済などは可能です。そのためCさんはスマホにもMT4をインストールし、時々稼働状況をチェックしています。
もしEAの本格的な管理をスマホから行いたい場合は、VPSの利用がおすすめです。スマホからVPSにアクセスすれば、EAの稼働停止や開始をはじめとした全ての管理を行えるので、もし大きな市場変動があった際にも対応しやすくなるでしょう。
海外FXの取引で使用するMT4やMT5は、いずれも高機能のプラットフォームですが、特徴には違いがあることを理解する必要があります。トレードスタイルに合った取引プラットフォームを選択することで、戦略の実行はより快適になるでしょう。
ここからは、3つのトレードスタイルを想定し、それぞれに合ったMT4とMT5の使い分け術を解説します。
短期トレードを行う方にとって、スピード感のある注文処理は欠かせません。MT5には「ワンクリック取引」機能が標準搭載されており、リアルタイムの値動きを確認しながら注文を出すことができます。この機能はPC版はもちろんスマホ版のMT5にも搭載されており、値動きに乗り遅れず素早いエントリーが期待できます。
一方、MT4のスマホ版でもクイック注文は可能ですが、画面を横向きにしなければならず、操作性に難があります。特に、外出先で素早く注文を行いたい場合には、不便に感じることがあるでしょう。
自動売買(EA)を中心に行うトレーダーには、MT4が適している場合があります。自動売買の世界ではMT4の人気は根強くあり、販売サイトの売れ筋上位が軒並みMT4用EAに占められている、という風景は珍しくありません。システムトレーダーにとって、長年の使用実績があり信頼性の高いEAも多く存在するMT4は、避けて通れない取引プラットフォームとなっています。
しかし、MT5は自動売買に向いていないのか、というとそんなことはありません。MetaQuotes社のMQL5マーケットに登録されているEAの数は、MT4用が7,816件あるのに対し、MT5用も5,676件と十分な選択肢があることが分かります(2024年12月時点)。また、MT5のスペックを生かした高速なバックテスト機能や多通貨ペアを同時にテストできる点は、MT4にはないメリットです。
自宅でPCを使用し裁量トレードを行うトレーダーの場合は、MT5がおすすめです。特にチャート分析を重視するトレーダーの場合は、MT5を選択することでより柔軟性の高い取引環境を手に入れられるでしょう。
MT5の大きな特徴の1つに、表示できる時間足の多さがあります。以下は、MT4とMT5の時間足表示を比較したものです。
MT4/MT5で表示可能な時間足の比較
プラットフォーム | 時間足 |
---|---|
MT4 | 1分足、5分足、15分足、30分足、1時間足、4時間足、日足、週足、月足(全9種類) |
MT5 | 1分足、2分足、3分足、4分足、5分足、6分足、10分足、12分足、15分足、20分足、30分足、1時間足、2時間足、3時間足、4時間足、6時間足、8時間足、12時間足、日足、週足、月足(全21種類) |
PC版MT4は全9種類です。この9種類の時間足は、スマホ版MT4/MT5で利用できる時間足と同じ内容となっています。一方でPC版MT5は区分が細かくなっており、全21種類の時間足表示に対応しています。
またMT5では、1つのチャート上に別の時間足チャートを同時に表示できる「チャートインチャート」機能が搭載されています。こうした機能を活用することで、限られた画面を有効に使いながらマルチタイムフレーム分析が容易に行えます。
さらにPC版MT5では、標準機能として経済指標カレンダーが統合されているため、チャート画面内で直接イベントの確認が可能です。経済指標発表を把握しながら取引したいトレーダーにとっても、MT5は使いやすい取引プラットフォームとなっています。
MT5では、利用可能な標準機能がMT4よりも増えています。様々なチャート分析方法への対応を可能にするだけでなく、自分自身の分析スタイルの幅も広げることが可能な取引プラットフォームだといえるでしょう。
海外FXのスマホトレードは手軽に行える一方で、注意しなければらないポイントがいくつかあります。初心者の場合、誤操作や設定ミスが原因で損失を招くこともあるため、以下の点を意識してスマホトレードを行いましょう。
近年では多くの海外FX業者がMT4/MT5の両方に対応しています。そして、MT4/MT5に対応している海外FX業者では、スマホアプリ版MT4/MT5も問題なく利用できます。
しかしまれに、MT5をサポートしていない、その反対にMT4を利用できない海外FX業者も存在します。また、口座タイプによってはMT4/MT5のどちらかのみに対応している場合もあるでしょう。海外FX業者を利用する際には、自分が利用したい取引プラットフォームに対応しているかどうか、事前に確認が必要です。
スマホトレードに慣れていない場合、いきなりリアルマネーでトレードするのは高いリスクが伴います。誤操作により損失が発生する原因にもなりかねません。例えば、スマホアプリ版MT5ではクイック注文の利用が可能ですが、誤ってタップするとすぐに注文が確定してしまいます。
こうしたトラブルを防ぐには、デモ口座の利用がおすすめです。デモ口座でスマホアプリからの各種注文方法や決済方法の練習をしておくと、安心してリアル環境でのトレードを始められるでしょう。
PC版MT4/MT5とスマホアプリ版MT4/MT5を併用する場合は、使用するインジケーターに違いがある可能性を考慮する必要があります。
例えばスマホ版MT5では、標準搭載の30種類のインジケーターやオシレーターを利用できますが、PC版MT5では合計100種類以上の各種インジケーターやオシレーターを利用できます。PC版MT5でカスタムインジケーターを導入した場合は、さらにその数は増えるでしょう。
インジケーターを使ってエントリーや決済を行う取引手法の場合、移動平均線や一目均衡表など、OSを問わず全てのMT4/MT5に搭載されているインジケーターを使用するのであれば問題ありません。しかし、PC版MT4/MT5でしか利用できない特殊なインジケーターを使用している場合、スマホアプリ版MT4/MT5ではトレードの重要な判断基準を利用できないことになります。スマホアプリ版MT4/MT5を利用する場合は、利用できるインジケーターを確認し、必要に応じてトレード戦略を対応させる必要があります。
海外FXの取引プラットフォームを取り巻く背景として、MetaQuotes社はMT5のサポートをより重視し、MT4からの移行を促している点があります。これは、パソコンのOSがリリースから一定年数を経てサポートが終了され、次々と代替わりしていく様子と似ているかも知れません。
こうした事情を踏まえると、海外FXの取引プラットフォームの選択では、基本的にMT5が候補の筆頭となるでしょう。MT5はPC版の機能が充実していることはもちろん、スマホ版でも多くの注文方法や画面分割などに対応し使いやすさが向上しています。
その一方でMT4も、豊富なカスタムインジケーターやEAといった優位性は健在です。MT4はシステムトレーダーなどにとって有力な選択肢になりますが、スマホ版MT4では拡張性がないことを考慮しなければいけません。アプリとしての総合的な性能はMT5の方が優れているので、MT4を選ぶ際には「こんな取引をしたいからMT4アプリを選ぶ」という動機が必要になるでしょう。
本記事を参考に、それぞれの取引プラットフォームの特性を理解し、自身のトレードスタイルに応じてMT4/MT5を使いこなしてください。
XS.com(エックスエス)では、お客様とのコミュニケーションを大事にしています。メールまたはライブチャットでのサポートに対応しており、初めて海外FXに挑戦する方はもちろん、プロトレーダーのお取引も全力でサポートします。