アノマリーとは、FXや株式などの相場において、ファンダメンタルズやテクニカルといった合理的な要因とは特に関わりがないものの、明確な傾向を示すジンクスのような値動きをすることをいいます。相場の世界にはたくさんのアノマリーがあり、それを信じている人たちは、アノマリーに沿った投資行動をしています。
FXの世界にあるアノマリーとして有名なものは、4年に一度の米国大統領選挙時のドル高でしょう。選挙のある11月に向けてドル高になる傾向や、選挙後の年末に向けて、また翌年にもドル高になる傾向があります。とはいえ、選挙戦が混戦になったり、優勢になっている候補者が経済政策に消極的である場合にはドル売りが発生することもあります。
また株の世界には、有名なアノマリーとして「Sell in May」があります。直訳すると「5月に売れ」という意味で、5月に株は全て売ってしまって9月まで戻って来なくて良いという格言の一部です。伝統的に5月から9月は株式市場が動かない傾向があるため、このような格言が生まれました。
日本にも古くから商品相場や株式相場などに、多くのアノマリーがあります。「節分天井、彼岸底」は米相場で使われていたアノマリーで、節分のころに価格が天井となった後は、3月のお彼岸のころに底に向かうというものです。「辰巳天井、午尻下がり」は干支に絡めた日本独自のアノマリーで、実際はもっと長いのですが、干支のそれぞれの年に起きやすい相場の動きを表現しています。
作成日
:
2021.01.20
最終更新
:
2024.11.15
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