イングランド銀行(BOE)

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イングランド銀行(BOE)

読み方 いんぐらんどぎんこう
同義語 英中銀

イングランド銀行(BOE:Bank of England)とは、英国の中央銀行です。物価の安定と英国政府による経済政策の支援を目的とし、金融政策を立案・実行しています。

FXでは、中央銀行による政策金利の決定が相場に大きな影響を与えます。この政策金利の決定は、BOEの機関であり年8回行われる金融政策委員会(MPC)が担当しています。MPCは、総裁と3部門の副総裁(金融政策・金融安定・金融市場および銀行)、チーフエコノミスト、首相が任命した4人の外部メンバーの計9人で構成されています。実業界出身のメンバーがいない点が日銀の審議委員との大きな違いです。

MPCは、常に市場関係者や投資家の注目を集めています。その値動きの激しさでトレーダーを追い込み「殺人通貨」とも称される英国の通貨ポンドの動きを予測する上でも、BOEの動向は非常に重要です。

knowledge かつてポンドのスワップポイントは高かった

FXのスワップポイントは各国の金利差によって決まるため、BOEの決定する政策金利はスワップポイントにも大きな影響を与えます。英国の政策金利は2008年9月には5%だったため、ポンド円のポジションを保有していれば高いスワップポイントを受け取ることができました。しかし、リーマンショックによる不景気により政策金利は引き下げられ続け、2009年3月には0.5%まで低下しています。このため、元々低金利通貨であった円との金利差が縮小し、ポンド円のスワップポイントも大きく低下しました。スワップポイントは政策金利次第で大きく変わるため、高金利通貨も時代とともに移り変わります。

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作成日

2020.11.30

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最終更新

2024.11.15

著者情報

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

山田 大護

短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。

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