損益分岐点とは、売上高と費用が等しくなり、利益も損失も生じない売上水準のことです。これは経営者や責任者が経営判断の材料として活用する管理会計で用いられる概念ですが、投資の分野においては、利益も損失も発生せずにプラスマイナスゼロになるラインのことを指します。損をするか得をするかの分岐となるポイントのことで、損益分岐点を上回れば利益を得られ、逆に下回れば損失が発生することになります。
FXの場合、損益分岐点は、リスクリワードレシオ(損益比率)と勝率によって変わります。
上記画像で0%になっている水準が損益分岐点で、例えばリスクリワードレシオが1(勝ちトレードの平均利益額と負けトレードの平均損失額が同じ)ならば、トータルで利益を上げるには勝率50%以上が必要ということになります。一方、リスクリワードレシオが1.5に上がると、勝ちトレードで得られる利益金額が上がるため、勝率は下がっても利益が出るようになり、勝率40%が損益分岐点となります。損益分岐点を知っていれば、どこから利益になって、どこから損失を負うのかが明確になるので、トレードの戦略を立てやすくなります。
FXで利益を上げるには、リスクリワードレシオまたは勝率のいずれかを上げて、損益分岐点を上回らなければなりません。うまく利益を上げられていない場合は、まず自分のトレードを振り返って、現時点でのリスクリワードレシオと勝率がどれくらいなのかを確認する必要があります。そこから損益分岐点を超える方法を探っていき、リスクリワードレシオを上げなければならないのであれば利益確定や損切り水準の見直しを、勝率を上げなければならないのであれば投資手法の変更を行います。
作成日
:
2021.07.30
最終更新
:
2024.11.25
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。