中国A株とは、中国国内で上場され取引されている株式のことで、正式名称は「人民元普通株券」です。中国には本土市場(上海証券取引所、深セン証券取引所)と香港市場があり、本土市場にはそれぞれの市場にA株とB株という種類があります。
原則的に、中国国内の投資家が売買できるのはA株で、海外の投資家が売買できるのはB株です。どちらも本土の企業が発行する株式ですが、大多数をA株が占めています。中国A株の株価指数として有名な「中国A50」は、上海証券取引所と深セン証券取引所の両方から選出された株で構成されています。
香港市場には、メインボードとGEM(Growth Enterprise Market)市場があります。また、それぞれ株式はH株、レッドチップ、その他と大別されます。メインボードは大型優良企業向け市場で大型の優良株が多いのに対し、GEM市場は新興企業向けの市場で中小型成長株を対象としています。なお、メインボード、GEM市場を問わず、香港市場に上場する銘柄は全て香港ドルで売買されます。
A株は中国の国内投資家専用の市場となっていますが、例外として適格海外機関投資家(QFII)、または人民元適格海外機関投資家(RQFII)の資格があれば、A株に投資することが可能です。
一方、B株は海外個人投資家および海外機関投資家向けの市場で、中国本土の投資家が購入することはできませんでした。しかし、2001年2月からB株市場は中国国内の投資家にも開放され、取引できるようになっています。
なお、上海証券取引所のA株市場に上場されている上海A株と、深セン証券取引所のA株市場に上場されている深センA株は、どちらも人民元で取引されます。2020年以降、中国A株の株価指数のパフォーマンスは深センA株が上海A株を大幅に上回っています。
作成日
:
2021.08.24
最終更新
:
2024.11.21
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