オフショア人民元(CNH)取引とは、中国の通貨である「人民元」を、香港やシンガポールなど中国国外の取引所で取引することをいいます。一方、中国国内での取引はオンショア人民元(CNY)取引といいます。
中国は、日本や米国とは異なり、「資本移動」を自由化していません。人民元と他の通貨を交換(取引)するにも、政府が公式に認めた市場を通す必要があります。かつては中国国外での人民元の取引はできませんでしたが、2009年以降は、中国当局の段階的な規制緩和の一環として人民元のオフショア市場が整備されてきました。香港市場から規制緩和が始まった経緯もあり、オフショア人民元取引が最も盛んに行われているのは香港市場です。一部のFX会社では、米ドルとオフショア人民元(CNH)を組み合わせた通貨ペアが取引できますが、香港市場のレートを参照している場合が多いです。
オンショア人民元は、中国当局の規制を直接受けるため、1日の変動幅が制限されるなどの制約があります。一方、オフショア人民元にはそのような制約がなく、比較的自由な取引が行われています。このため、同じ人民元でありながら、異なるレートとなっています。
作成日
:
2020.12.21
最終更新
:
2024.11.15
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