クロスレートとは、FXで取引されている数多くの通貨ペアのうち、米ドルを含まない通貨ペアが取引されているレートのことです。世界の基軸通貨は米ドルであるため、FXの通貨ペアは基本的に米ドルを介して取引が行われます。このため、ユーロ円など、米ドル以外の二つの通貨を組み合わせた通貨ペアは、実際には米ドルとそれぞれの通貨のレート、つまりユーロドルとドル円のレートを掛け合わせる(クロスさせる)ことで算出されています。このため、クロスレートと呼ばれるのです。
具体的には、ユーロ円を「買う」場合、「円でドルを買う」取引と、「ドルでユーロを買う」取引の二つが行われます。このため、1ドル=100円、1ユーロ=1.20000ドルのとき、クロスレートであるユーロ円のレートは、「100円 × 1.20000」を計算して、1ユーロ=120円となります。このような、米ドルを介して取引が行われる通貨ペアは「クロス通貨」といいます。一方、ドル円やユーロドルといった米ドルとの通貨ペアは「ドルストレート」と呼ばれます。
クロス通貨ペアのうち、ユーロ円やポンド円、豪ドル円といった、円がからむ通貨ペアを総称して「クロス円」と呼びます。クロス通貨ペアの中で対円のペアなので、クロス円というわけです。なお、対円通貨ペアの中でも、ドル円は米ドルとの通貨ペアなので、クロス円ではなくドルストレートに分類されます。
作成日
:
2020.12.29
最終更新
:
2024.11.15
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