為替ヘッジとは、海外の金融資産に投資をする際に、為替変動により円ベースでの価値が変化することを回避する仕組みのことです。海外の金融資産の価格が変わらなくても、円高になれば資産価値は下がってしまいます。そのような為替変動の影響を抑えるのが目的です。
例えば、株価100ドルの株式を保有していた場合、株価は変わらなくても、為替レートが100円から95円になると、日本円での価値は10,000円から9,500円に目減りしてしまいます。そこで主に金融機関などは、こうした為替変動のリスクを回避するために、為替ヘッジを行います。具体的には、為替予約などの先物取引をすることで、将来の為替変動による影響を抑えます。 このような投資行動は、個人投資家も行うことができます。
投資信託などで「為替ヘッジあり」と表記されているものは、為替変動による影響を抑える措置が取られていることを意味します。ただし、為替ヘッジをするためのコストが上乗せされていることが多いので、為替ヘッジの有無は投資家自身による総合的な判断が必要です。
為替ヘッジには、それに伴うコストが発生します。それを含めても、為替リスクを取りたくない人は採用するべきですが、その際に重要になるのが今後の円相場です。円相場が長期的に円安方向に向かうと考えるのであれば、為替ヘッジは必要ありません。なぜなら、為替差益が発生する可能性が高いからです。しかし、その一方で今後円高に進んでいくと考える場合は、為替ヘッジが有効に機能します。
作成日
:
2021.03.31
最終更新
:
2024.11.15
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