経済成長率

streamline streamline

経済成長率

読み方 けいざいせいちょうりつ

経済成長率とは、国内総生産(GDP)の伸び率のことです。一定期間内に国内で新しく生産された商品やサービスの付加価値の合計であり、国の経済力を示します。その国の経済が順調に伸びれば、国民の暮らしや企業の収益や投資が上向き、政府の経済政策や相場にも影響を与えます。

GDPには「名目」「実質」という2種類の数値があります。実測による数値が名目GDPで、物価変動を勘案した数値が実質GDPです。四半期あるいは1年ごとの増加率をパーセンテージで表します。例えば、去年のGDPが500兆円で、今年が550兆円に増えたのであれば、経済成長率は+10%です。

日本の経済成長率を見ると、高度成長期と呼ばれた1950年代から1970年代は約9%でしたが、それから1990年代のバブル崩壊までは約4%、さらにバブル崩壊後は約1%台へと、段階的に引き下がっています。リーマンショックが起こった2008年と、翌2009年には、マイナス成長ともなりました。この経済成長率は、政府や中央銀行の政策に影響を与えるという意味で、非常に注目が集まります。特に、金利の方向性を考える上で重要な要素です。

point 経済成長と金利の関係

経済成長率が力強く上昇していく好景気の局面では、資金需要が高まって金利が上昇しやすくなります。さらに景気上昇が続くと、金融政策が変更され、政策金利が引き上げられます。為替は日本円が買われやすくなり、好景気の中で株価は上昇し、安全資産である債券は下げ基調となります。一方、経済成長率が低下する景気後退局面では、資金需要が沈滞し金利は下がりやすくなります。中央銀行による利下げや量的緩和などにより、日本円は売られやすくなる一方、そのような時期は株価も停滞します。

icon

作成日

2020.12.28

icon

最終更新

2024.11.15

著者情報

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

山田 大護

短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。

免責事項:Disclaimer

icon

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。

これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。