エリオット波動とは、相場の周期性に着目したテクニカル分析の考え方です。「波動」という名称の通り、相場に現れる上昇波(第1波~第5波)・下降波(A波~C波)のサイクルをパターン化し、合計8回ある波動のうち現在が何回目かを知ることで、その先の波動を予測することができます。
米国の著名な証券アナリストであったラルフ・ネルソン・エリオット氏によって確立された理論なので、エリオット波動と呼ばれます。
上昇トレンドが発生しているときには、時折下げの調整が入り、再度上昇することで押し目となります。エリオット波動では、その下げの調整のことを第2波、第4波として解釈します。1回目の押し目が入った次の第3波、2回目の押し目が入った次の第5波は、大きな値幅の波動になるといわれています。そして、相場が天井をつけた後は、下降3波に転換します。緩やかな下降A波の後で戻りのB波があるものの、それが天井を超えることはなく、次のC波で大きな下落が発生するというサイクルになります。
エリオット波動は、大きな視点から見て上昇5波と下降3波から構成されるわけですが、その一つ一つの波動を拡大した小さな視点で見ると、そこにもまた上昇5波と下降3波が見いだせることもあります。こうした全体的にも局地的にも同じ性質がある(相似している)ことを、フラクタル構造と呼びます。例えば、第1波と第2波を拡大して見ると、そこには上昇5波と下降3波が見いだせる場合があります。そのため、局所的な波の中でC波が終われば、大局の第3波が始まるのではと、予測することができます。
作成日
:
2021.07.08
最終更新
:
2024.11.14
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