好感とは、投資対象に関する情報が市場参加者、投資家によってポジティブに捉えられることです。株式や為替、暗号資産など、こうした金融商品に関して値上がりが期待されるようなファンダメンタルズ情報が流れると、それを投資家が好感し、買いが起きやすくなります。買いが起きやすくなると価格の上昇要因になるため、それがさらなる好感を呼ぶことになります。
株式市場で好感される材料としては、企業の業績向上や好決算、新商品や技術の開発情報などです。為替市場における好感材料としては、政策金利の引き上げや景況感が上向いていることを示す経済指標の発表、地政学リスクがある場合はそれが後退した場合などです。これらのニュースが発表されると投資家から好感され、それぞれの株式や通貨が買われやすくなります。
長期国債金利は「経済の体温計」と呼ばれるほど、その国の景気変動を忠実に表しているといわれています。とりわけ世界最大の経済大国である米国の長期国債金利は注目度が高く、世界経済の体温計としての役割も持っています。米国の長期国債金利が上昇すると米国の景気拡大観測が流れ、それを好感した投資マネーが米ドルに流れるため米ドル高が起きやすく、米ドルとシーソーのような値動きになることが多い円やユーロが売られやすくなります。
市場による好感が、異なる金融市場に波及することもあります。例えば米国の株式市場が上昇すると、それが好感されて日本をはじめ世界各国の株式市場も上昇しやすくなることや、米国の株高が為替市場に影響を及ぼして米ドル高の地合いを作ることもあります。
その他にも石油や金属といった資源の価格が上昇するとそれが好感され、産油国や資源国であるオーストラリアやニュージーランド、カナダなどの通貨が上昇するといった相関性を見せることもあります。
作成日
:
2021.06.21
最終更新
:
2024.11.21
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