ハンセン指数とは、香港株式市場の相場動向を表すアジアの代表的な株価指数のことです。恒生(ハンセン)銀行傘下の恒生指数(ハンセン・インデックス)社が、香港証券取引所に上場する流動性の高い上位銘柄を対象に、時価総額加重平均方式(組み入れ銘柄の時価総額合計を基準となる時点での時価総額合計で割って求める方法)で算出・公表しています。基準日となる1964年7月31日時点の構成銘柄の時価総額合計を100としています。
ハンセン指数は香港株式市場の時価総額の約7割を占めるとされており、そのサブインデックスとしてハンセン金融株指数、ハンセン公益事業株指数、ハンセン不動産株指数、ハンセン商工業株指数といった4種類の業種別指数も算出・公表されています。
中国の株式市場の動向を把握する上で、株価指数のチェックは欠かせません。中国を代表する株価指数はハンセン指数だけではなく、上海総合株価指数(上海証券取引所に上場する全てのA株、B株で構成される指数)、中国企業指数(香港証券取引所に上場する中国本土の優良株の動向を示す指数)、レッドチップ指数(中国の優良銘柄であるレッドチップから選ばれた一部銘柄で構成される指数)なども世界中の投資家に注目されています。
2020年5月、ハンセン指数は恒生指数社によって大規模な規定の見直しが行われ、議決権が異なる2種類の株式を発行している大中華圏の企業や、米国など他の証券取引所と香港で重複上場する企業などについても組み入れ可能となりました。その規定改正により、中国の電子商取引(EC)最大手のアリババや、スマートフォン大手のシャオミなどが採用された経緯があります。これは、金融株が多くを占めていたハンセン指数の構成銘柄に変化をもたらす一歩となりました。
作成日
:
2021.06.02
最終更新
:
2024.11.20
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