塩漬け

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塩漬け

読み方 しおづけ

塩漬けとは、新規エントリー後に価格が思惑と違った方向に動き、決済すると損してしまうため、仕方がなくポジション含み損の状態で長期間に渡って持ち続けていることを指します。食料を長期保存するために、食塩に漬けておく方法になぞらえて、そう呼ばれます。FXだけではなく、他の投資ジャンルにおいても、ネガティブな意味合いで使われています。

塩漬けによるデメリットは、トレードの機会損失やメンタルへの影響などがあります。塩漬け中は、その含み損を抱えたポジションを維持するために、資金を動かせなくなり、別の取引に使えなくなってしまいます。そのため「チャンスを目の前にしているのに、使える資金がなくて取引できない」ということになり得ます。また、含み損のあるポジションを持ち続けるのは、精神的に負荷のかかる行為です。いつ相場が好転するか不透明な状況ならなおさらで、そのようなメンタルの状態ではFXだけでなく、私生活にも悪影響を及ぼしかねません。

デメリットの多い塩漬けですが、あえてメリットを挙げるとしたら、時間が経過すれば利益が出るかもしれないということです。ただし、これはあくまでも可能性の話であって、塩漬けしている間にさらに含み損が増えるリスクと背中合わせであることを忘れてはいけません。

point 塩漬けにならないよう、取引シナリオを作ろう

初心者が塩漬けを回避するには、エントリーする時点で取引シナリオ、損切りのルールを決めておくことが重要です。そのルールに基づいて、損切りの逆指値注文を設定したら、それを変更したり取り消したりしない限り、塩漬けは回避できます。初心者が犯しがちなミスは、その逆指値注文の変更や取消をしてしまうことです。FXで百戦百勝をすることはできません。負けトレードは必要経費なのだと受け入れられるようになる必要があります。

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作成日

2020.12.22

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最終更新

2024.11.14

著者情報

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

山田 大護

短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。

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