国際通貨基金

streamline streamline

国際通貨基金

読み方 こくさいつうかききん
同義語 IMF

国際通貨基金(IMF:International Monetary Fund)は、外国為替市場や金融システムの安定を目的として、1945年に設立された国際連合の機関です。世界銀行とともに国際金融秩序を守る役割を負っています。2020年時点において、加盟国190か国の出資によって運営され、出資比率に応じた発言権が与えられます。現在の出資上位国は米国・日本・中国の順です。

IMFは、常に世界経済および加盟各国の経済状況を監視していますが、その存在が大きくクローズアップされるのは、世界経済に大規模な金融危機が生じたときです。国際収支が悪化し外貨建ての債券の利払いや償還に支障が生じた国に対して融資を行う他、必要に応じて金融政策のアドバイスや技術支援を提供します。

近年では、2010年にギリシャ国債が暴落した欧州ソブリン危機が生じた際に、欧州中央銀行(ECB)・ユーログループ(ユーロ圏財務相会合)と連携してギリシャ救済スキームを作る役割を果たしました。この三頭体制は欧州の「トロイカ」と呼ばれ、世界の金融関係者の注目を集めました。

IMFの総会は毎年秋に1回、世界銀行と合同で開催されます。IMFの内部組織で、世界経済に影響を及ぼす懸念事項などについて議論する「国際通貨金融委員会」は毎年春・秋の年2回開催されています。

point 年2回発表の「世界経済見通し」

IMFでは、主要国グループや各国の経済動向を調査・分析し、年2回「世界経済見通し」として発表しています。成長率予測や今後の見通しなどが含まれるため、各国の金融政策や金利を読む際の有力な材料として、投資の世界でも注目されています。

icon

作成日

2021.01.20

icon

最終更新

2024.11.15

著者情報

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

山田 大護

短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。

免責事項:Disclaimer

icon

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。

これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。