ISM製造業景況感指数とは、米国の経済指標の一つで、主要な製造業の企業に対してアンケートを行って調査した景況感を指数化したものです。毎月第1営業日に発表されるため、週末や米国の祝日にかかっていなければ1日に発表されます。毎月発表される経済指標の中では「トップバッター」となり、米国経済の景況感を知るのに役立てられています。なお、このISMとは「Institute for Supply Management」の略で、調査を行っている全米供給管理協会という団体のことです。
アンケートでは、新規受注や生産状況、雇用、入荷状況、そして在庫などの調査が行われます。ISM製造業景況感指数は、50を上回っているか否かで景況感の判断ができるとされており、50を上回っていると景気拡大、逆に下回っていると景気後退局面であると判断します。
2019年からの推移を見ると、2020年4月に40付近まで大きく落ち込みました。これは、新型コロナウイルスのパンデミックによる経済へのダメージが顕著になったことから、製造業の景況感が悪化し急落したことを示しています。その後、世界各国の政府が大規模な財政出動を行ったことなどにより、景気の見通しが改善したため、数値は急回復しました。2020年7月にはパンデミック前の水準を上回る数値に達しています。
作成日
:
2020.12.21
最終更新
:
2024.11.14
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