買い煽りとは、主に株式投資において第三者に対して買いを煽るような情報を流したり、インターネット上で発信することを指します。買い煽りをする者やそれと近しい間柄の者は、第三者よりも早くその銘柄を買い、買い煽りによって株価をつり上げ、高値で売り抜けることを目指します。反対に、売りを煽るような情報を発信することを「売り煽り」と呼びます。
近年では、SNSや動画配信サービスで情報収集する個人投資家も少なくありません。主に初心者層はインターネット上の情報の影響を受けやすい傾向があり、そうした人たちをターゲットに発信力のある者が買い煽りをする例も珍しくありません。
SNSでは、作為的にフォロワー数を増やすテクニックがいくつかあります。そのため、フォロワー数が多いからといって、必ずしも人気があり、信頼できるわけではないという点に注意が必要です。これはいわゆるインターネットリテラシーの範疇であり、さらには投資に関するマネーリテラシーだともいえます。情報を選ぶ能力、嘘を見抜く能力が必要となります。
買い煽りや売り煽りは、金融商品取引法により禁止される相場操縦に該当する可能性があります。相場操縦とは、「市場において相場を意識的、人為的に変動させ、その相場をあたかも自然の需給によって形成されたものであるかのように装い、他人を誤認させ、その相場の変動を利用して自己の利益を図ろうとする行為」を指します。違反者にはペナルティが科せられることがあり、証券取引等監視委員会による刑事告発や課徴金納付命令の勧告が行われます。
作成日
:
2021.06.02
最終更新
:
2024.11.20
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