ライトニングネットワークとは、ブロックチェーンを利用しない送金の仕組みのことです。この技術を使うと仮想通貨(暗号資産)の送信時間が短縮され、送金手数料も安価に済ませることができるため、特にビットコイン(BTC)の送金速度を改善する手法として注目されています。
ライトニングネットワークで送金するには、取引しようとする者(AとB)の間だけで有効な「ペイメントチャネル」と呼ばれる取引の場を作ります。
このペイメントチャネルで行うAとBの取引は、ブロックチェーンに記録されないため新しいブロックができるのを待つ必要がなく、両者の同意ですぐに送金が完了します。そして最終的に、このペイメントチャネルを閉じる際に、トランザクション(取引)の記録をブロックチェーンに記載します。記載が行われるのは、ペイメントチャネルが閉じるときとなるため、ペイメントチャネルを維持する限り、ブロックチェーンには記載されません。
ライトニングネットワークでは、これをネットワーク化することで、効率性を高めています。AとB、BとCがペイメントチャネルを構築した場合で考えると、AからCに1BTC送金する場合、BはAから1BTCを受け取り、CはBから1BTCを受け取ります。AとCの間にペイメントチャネルがない場合でも、Bを経由して送金を行うことができます。このペイメントチャネルを多数のユーザー間で網の目のように構築することによって、ブロックチェーンを経由せずとも安価で迅速な送金が可能となるのです。
ビットコインでは、送金手数料を下回る少額の送金は行うことができません。しかし、ライトニングネットワークにより送金手数料が安価になることで、1円などの少額の送金(マイクロペイメント)が可能になると見込まれており、新商品やサービスが誕生する可能性があります。
作成日
:
2021.07.15
最終更新
:
2024.11.21
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