市中金利とは、金融当局が決定した政策金利ではなく、市場や取引を通じて決まる金利のことです。市場金利とも呼ばれます。市中金利には、銀行など民間の金融機関の貸出金利や預金金利のほか、金融機関同士の取引で使われるインターバンク市場での金利、債券市場で取引される10年物国債の利回りなどがあります。
市中金利について、株式投資では長期金利が大きな意味を持っていますが、FX取引では間接的な意味合いにとどまります。一般的に、長期金利の上昇は景気の回復段階に差し掛かっていることを意味し、株式投資家にとっては主にバリュー株や景気敏感銘柄への資金シフトが起こるという点で重要です。一方、FX取引については、長期金利の上昇は景気過熱を示す「温度計」のように、利上げなど金融政策の変更を間接的に示唆するものとして利用することができます。
FX取引では、市中金利よりも政策金利の動向が大きな意味を持っています。政策金利が上昇するとその国の通貨は買われやすくなります。米連邦準備制度理事会(FRB)によるFF金利発表の際は、事前予測と異なる金利上昇・下落があれば為替レートも激しく上下動する可能性があります。
作成日
:
2021.06.21
最終更新
:
2024.11.15
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