ミセス・ワタナベ

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ミセス・ワタナベ

読み方 みせす・わたなべ
同義語 ミスター・ワタナベ、キモノトレーダー

ミセス・ワタナベとは、主に欧米のメディアが金融市場に参加する日本人トレーダーを総称する際に用いる言葉です。ミセスという言葉ではあるももの女性に限定しているわけではなく「ミスター・ワタナベ」と呼ばれることや、「キモノトレーダー」と呼ばれることもあります。

古くから英国の金融市場では、小口かつ保守的な個人投資家を「Aunt Agathas(アガサおばさん)」と呼ぶことがあり、その日本人版という位置付けです。欧米では、FXに参加するのはプロがほとんどであり、そんなプロの世界に参加してくる一般投資家を、半ば揶揄する意味合いとして用いられます。

日本では、個人投資家向けのFXは1998年に解禁され、2000年以降は明確な円安トレンドが発生していたことから、多くの一般投資家がFXに参入しました。主に主婦層や会社員などが、積極的にレバレッジをかけて円キャリートレードを行い、為替相場に大きな影響を及ぼしたと言われています。

knowledge 円キャリートレードの全盛期

かつては、低金利通貨である円で資金調達を行い、金利の高い通貨で運用する円キャリートレードが「簡単な投資法」としてもてはやされました。例えば、2006年ごろの政策金利は、NZドルが約8%、豪ドルが約6%、米ドルや英ポンドは約5%、ユーロは約3%と、非常に高い水準でした。米ドル円のスワップが100円を超えるFX会社も多いという好環境で、さらに力強い円安トレンドが継続していたため、円キャリートレードが流行したのです。しかし、近年ではNZドルや豪ドルなどの高金利通貨で相次いで利下げが行われたため、このような手法の人気は低下しました。

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作成日

2021.06.02

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最終更新

2024.11.19

著者情報

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

山田 大護

短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。

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