OPEC(石油輸出国機構)とは、世界の主要な産油国が原油価格を維持・安定させるために、生産調整などの政策を協議する機関です。イラク・イラン・クウェート・サウジアラビア・ベネズエラの5か国が、欧米の国際石油資本(石油メジャー)に対抗するため1960年に設立し、2020年には13か国が加盟しています。
1970年代には石油メジャーから価格決定権を奪い、二度の「オイルショック」を引き起こすなど原油相場を大きく左右してきました。現在でもOPECは、共同して生産調整を行うことで利益を確保しようとしています。しかし、米国・ノルウェー・ロシアなどのOPECに加盟していない産油国が供給する原油の占める割合も大きくなり、価格決定力が弱まってきているといわれています。
加盟産油国 | イラク・イラン・クウェート・サウジアラビア・ベネズエラ・ リビア・アラブ首長国連邦・アルジェリア・ナイジェリア・アンゴラ・ガボン・赤道ギニア・コンゴ共和国 |
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非加盟産油国 | 米国・カナダ・メキシコ・ブラジル・コロンビア・カザフスタン・ノルウェー・ロシア・中国 |
OPECの動向は、原油価格を通じて世界経済のインフレに関わってきます。2019年の石油輸入額ランキングでは1位~5位が中国・米国・インド・日本・韓国の順で、特に石油を生産しないインド・日本・韓国では、石油価格が国内産業のコストに大きな影響を及ぼします。
作成日
:
2020.12.24
最終更新
:
2024.11.15
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