相対取引とは、金融商品や通貨などの売り手と買い手が、取引所を介さずに直接売買する数量や価格を決める方式の取引です。英語ではOTC(Over The Counter)と呼ばれます。FXの場合、投資家はあたかも市場のレートで売買しているような感覚がありますが、実際にはFX会社を相手方とする相対取引を行っているのが一般的です。相対取引では、顧客のポジションで利益が出た場合、FX会社はその分損失を抱えるという利益相反の関係にあります。
顧客がドル円1万通貨の買いポジションを持った場合、FX会社はドル円1万通貨の売りポジションを持っている状態となります。ドル円が上昇すると、顧客にとっては利益になりますが、FX会社にとっては損失となります。逆に、顧客が損失となれば、FX会社には利益となります。このように、FX会社の損益が顧客のポジションに左右される状況となるため、FX会社は値動きによるリスクをなくす目的で、顧客のポジションと同じポジションを他の金融機関に発注する場合があり、これをカバー取引と呼びます。
作成日
:
2020.12.23
最終更新
:
2024.11.14
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