ROIC

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ROIC

読み方 あーるおーあいしー
同義語 投下資本利益率

ROIC(Return On Invested Capital)とは、日本語で「投下資本利益率」といい、企業が事業活動のために投じた自己資本や有利子負債を使って、どれだけの利益を生み出したかを測る指標です。ROICの数値が大きい方が、資金を効率的に使用して高い利益水準の事業を行っているということを示します。

ROICの計算方法

例えば、8億円の自己資本と2億円の有利子負債の合計10億円を投じて、1億円の税引き後営業利益を得た場合、ROICは「1億円 ÷ 10億円 ×100」で10%となります。

ROICの計算方法

ROIC =
税引き後営業利益 ÷(自己資本 + 有利子負債)

企業は、株主から提供を受けた「自己資本」と、銀行などから借り入れた「有利子負債」(他人資本)を使って事業を行います。企業の経営を測る指標としては自己資本利益率(ROE)が有名ですが、ROEは自己資本に対する当期純利益の割合を示すもので、有利子負債額を含まないため、事業資金全体に対する経営の効率性を測ることができません。それに対してROICは、有利子負債も含めた実質的な投下資本に対する経営の効率性を測ることができます。このため、企業の本当の収益力を測るにはROICの方が適しているといわれています。

knowledge ROICに似た「ROI」

投資利益率(ROI)は、ROICと同様の概念ですが、こちらは企業の評価というよりも、個別の投資・プロジェクトなどの案件ごとの収益性を検討する際によく使われます。ROICは企業が経営指標として使う指標、ROIは個別案件の収益率を測る指標という差異があります。

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作成日

2021.05.07

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最終更新

2024.11.22

著者情報

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

山田 大護

短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。

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