ステラルーメン(XLM)とは、個人間での送金や決済、国際送金を円滑に行うことを目的として2014年に作られた仮想通貨(暗号資産)です。二つの通貨の橋渡しができる「ブリッジ通貨」であることが特徴です。
独自のブロックチェーン「Stellar」上で開発や使用が行われており、非営利団体であるステラルーメン開発財団によって運営が行われています。仮想通貨の多くは非中央集権の考えを元に開発が行われていますが、ステラルーメンはステラルーメン開発財団による管理の下、中央集権体制がとられています。
ステラルーメンの特徴である「ブリッジ通貨」とは、それぞれの国の法定通貨から一度ブリッジ通貨へ換金することで、送金時間やコストを削減することができる仕組みのことです。米ドルや日本円などの法定通貨で国際送金を行う場合、時間やコストが掛かります。しかし、ステラルーメンをブリッジ通貨として、各法定通貨から一度ステラルーメンへ換金して送金を行うことで、送金時間やコストを削減することができます。ステラルーメンの送金速度は約5秒程度、送金手数料は0.00001XLMと、非常に低コストで送金を行うことが可能です。
ステラルーメンは元々、同じブリッジ通貨であるリップル(XPR)をベースに開発が行われていましたが、独自のコンセンサスアルゴリズムであるSCP(Stellar Consensus Protocol)に移行し、マイニングを必要としなくなったため、コストを抑えて速く送金することができるようになりました。
ステラルーメンには発行上限枚数が設けられており、最大1兆枚のステラルーメンを発行することができます。発行当初1,000億枚が発行されており、上限に達するまで毎年1%ずつ追加で発行されていきます。ステラルーメンは円滑な送金や決済を目的とした仮想通貨であるため、急激な価格変動が起きてしまうと決済で利用しづらくなるため、安定しながらも徐々に価値が上昇していくよう1%の追加発行が設定されています。
ステラルーメンは2019年にトークンバーン(焼却)が行われました。ステラルーメンのトークンバーンは意図的に仮想通貨を減らすことで仮想通貨の価値を上昇させ、ステラルーメンがグローバル決済で使われることを目的としました。結果的にステラルーメンは550億枚ほど減らされ、トークンバーン発表後に約25%価格が上昇しました。ステラルーメン開発財団としては、今後トークンバーンを行う予定はないと発表しています。
作成日
:
2021.07.05
最終更新
:
2024.11.21
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