サブプライムローン問題

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サブプライムローン問題

読み方 さぶぷらいむろーんもんだい
同義語 サブプライム問題

サブプライムローン問題とは、米国の住宅ローン「サブプライムローン」の焦げ付きによりサブプライム関連の証券化商品の価値が暴落し、それが金融危機へとつながった出来事のことです。2008年9月のリーマンショックに端を発した世界的金融危機の引き金になったとされています。

サブプライムローンは低所得者を対象とした高金利住宅ローンで、審査が甘く簡単に融資を受けられこともあり、米国では住宅ブームが本格化した2004年ごろから普及・拡大しました。しかし、2006年に政策金利と共に住宅ローンの金利が上がり、住宅価格が頭打ちとなって住宅バブルが崩壊すると、金利が低いローンに借り換えできずにローンの返済に行き詰まる人が続出したのです。

サブプライムローンの不良債権化と共に、サブプライムローンに関連する債権が組み込まれた金融商品の信用も大きく低下して投げ売りが相次ぎ、そのような商品を扱っていた欧米の金融機関が多額の損失を被りました。

これらが米国の株価暴落を引き起こす要因となり、その影響が世界の市場に及ぶと、世界同時株安と米ドル安が進行しました。このサブプライムローン問題が、世界金融危機の原因でもあるリーマンショックへとつながっていくのです。

knowledge 原因は格付け会社?

2007年7月10日、格付け会社のムーディーズはサブプライムローンを組み込んだ住宅ローン担保証券を、最上級の格付けから投機的格付けまで格下げしました。これを受け、証券化商品の価格が大きく下落して価格評価もできなくなる事態となったのです。サブプライムローン問題が深刻になってから大きく格付けが引き下げられたということで、金融危機を引き起こした原因の一角として責任が問われる事態となりました。

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作成日

2021.06.21

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最終更新

2024.11.21

著者情報

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

山田 大護

短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。

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