ゼロ金利政策とは、その国の中央銀行が市場に資金を大量供給することによって資金余りを生じさせ、金融機関同士が短期資金の融通を行っているコール市場での金利を限りなくゼロに近づけていく目的を持った金融政策のことです。コール市場での短期資金金利が下がれば、金融機関の資金調達コストが低下します。そのことによって顧客への融資金利も低くすることができるため資金調達をしやすくなり、景気刺激策になるというのが中央銀行の思惑です。
日本では長らくゼロ金利政策が続いていますが、これは1999年2月の金融政策決定会合によってコール市場の金利を0.15%程度に誘導することを決めたことから始まったものです。「ゼロ金利」という名称は、当時の速水日銀総裁が「ゼロでも良い」と発言したことに由来しています。
ゼロ金利政策は、FXにおいてはスワップポイントに影響を与えています。スワップポイントは、2つの通貨を取引する際の金利差調整分であり、高金利の通貨を買うポジションを保有すると、金利差分のスワップポイントを受け取ることができます。一方、日本円は金利がゼロに近いため、日本円を買うポジションを保有すると、逆にスワップポイントを支払わなければなりません。
作成日
:
2020.11.18
最終更新
:
2024.11.14
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