現引きとは、信用取引において信用買いの決済をするときに、投資家が現金を払って現物株式を引き取ることです。信用買いは証券会社から資金を借りて株式を買う取引のことで、その返済方法の一つが現引きです。「現受け」「品受け」と呼ばれることもあります。
通常、信用買いでは買い建てた株式を反対売買(売却)により決済して売買損益を受け取りますが、現金を用意すれば現物株式を自分のものにすることが可能です。
信用取引では、返済期限が過ぎた後でも株価の値上がりが見込める場合に現引きが行われることが多いです。例えば、1株1,000円の銘柄を1,000株(総額100万円)信用買いしたとします。返済期限が到来した時点で株価が1,200円(総額120万円)まで上昇していた場合、反対売買により決済を行えば20万円の売買差益を得られます。一方で、さらなる値上がりを期待して現引きを行えば、その時点では利益は確定しませんが、信用取引の返済期限の制限なく株を長期保有でき、狙い通り上昇すれば返済期限の時点で決済するよりも大きな利益を得ることができます。
作成日
:
2021.07.01
最終更新
:
2024.11.22
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