先高観とは、相場の先行きとして値上がりしていくだろうという見込みや期待感のことです。比較的近い将来を指す傾向があり、この先高観が広がると買う人が増え、その動きが本物のトレンドとなることもあります。対義語は「先安観」です。
相場の見通しについて、相場観と呼ぶことがありますが、先高観・先安観は具体的な方向性を持ったものです。報道などでは「市場関係者の間で、米ドル円に対する先高観が強まっている」「先高観が後退」「先高観を修正」といった用いられ方をされます。投資家の個人的な観測ではなく、それが市場のコンセンサスともなれば、トレンドにもなり得ます。
FXの通貨ペアの場合、通貨ペアを構成するどちらの通貨に先高観・先安観があるのかを確認することが重要です。つまり、米ドル円の先高観の場合は、米ドル高の予測によるものなのか、円安の予測によるものなのかといった具合に、どちらの通貨の要因なのかを見極めることができると相場分析の確度が増します。
金利の状況が報じられる場合には、よく金利先高観、金利先安観という単語が用いられます。金利価格は債券価格と逆相関になるので、金利先高観は債券の先安、金利先安観は債券の先高が予想されます。ニュースから相場のコンセンサスを把握することは、FX投資家の相場分析にとって有利に働く場合もあります。
作成日
:
2021.06.02
最終更新
:
2024.11.20
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