先安観

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先安観

読み方 さきやすかん

先安観とは、相場の先行きとして値下がりしていくだろうという見込みや期待感のことです。比較的近い将来を指す傾向があり、この先安観が広がると売る人が増え、その動きが本物のトレンドとなることもあります。対義語は「先高観」です。

相場の見通しについて、相場観と呼ぶことがありますが、先安観・先高観は具体的な方向性を持ったものです。報道などでは「市場関係者の間で、米ドル円に対する先安観が強まっている」「先安観が後退」「先安観を修正」といった用いられ方をされます。投資家の個人的な観測ではなく、それが市場のコンセンサスともなれば、トレンドにもなり得ます。

FXの通貨ペアの場合、通貨ペアを構成するどちらの通貨に先安観・先高観があるのかを確認することが重要です。つまり、米ドル円の先安観の場合は、米ドル安の予測によるものなのか、円高の予測によるものなのかといった具合に、どちらの通貨の要因なのかを見極めることができると相場分析の確度が増します。

point 底値売り・高値掴みに注意

先安観がある場合は売り、先高観がある場合は買いでトレンドフォローを行うのが通常ですが、あまりにも売られ過ぎ・買われ過ぎの状態でポジションを持ってしまうと、調整局面に入って価格が不利な方向に向かってしまうリスクがあります。そのようなリスクを避けるためには、押し目買い戻り売りとなるタイミングを狙う戦略が有効です。

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作成日

2021.06.02

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最終更新

2024.11.20

著者情報

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

山田 大護

短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。

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