織り込み済み

streamline streamline

織り込み済み

読み方 おりこみずみ

織り込み済みとは、相場が好材料・悪材料の影響を既に反映している状態のことです。その材料が出現したときに相場が反応するのではなく、前もって周知されたときから相場に反映されていき、材料出現時にはその影響力がほとんどなくなっている様子を指します。

例えば、好調な経済成長率の数値が発表されたり、逆に悪化した失業率の数値が発表されたりしても、それが事前に予想されている場合は、あまり相場に影響を与えません。織り込み済みのことに対して、市場参加者は特別な反応をしないのです。反対に、予想値と大きく乖離のある数値が発表される「サプライズ」があると、市場参加者は動揺し相場が大きく反応することがあります。

相場は常にファンダメンタルズなどの情報を織り込みながら作られていきます。多くの相場参加者に共有されているコンセンサスを知ることは、非常に重要なことだといえます。

knowledge 「価格は全ての事象を織り込む」

チャールズ・ダウ氏が相場の値動きについて定義したダウ理論では、第一原則として「価格は全ての事象を織り込む」としています。これは、市場で形成される価格には、あらゆるファンダメンタルズやテクニカルの情報が反映されるということです。全ての情報が値動きに織り込まれていることを前提に考え、そのためチャート分析が有効であるとしています。

icon

作成日

2021.06.02

icon

最終更新

2024.11.19

著者情報

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

山田 大護

短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。

免責事項:Disclaimer

icon

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。

これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。