大陰線

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大陰線

読み方 だいいんせん
対義語 大陽線

大陰線とは、実体が大きく長い陰線のことで、下降トレンドが発生した際やそれが加速した際に現れる傾向があります。ローソク足のうち、始値よりも安い価格で終値をつけたものが陰線であり、実体の長い大陰線は始値から終値にかけて大きく下降したことを表します。特に、下ヒゲをつけない形のものは、それだけ下降の勢いがあったまま終値をつけたことを示します。

ローソク足は1本だけでも多くの情報を含んでいますが、2本のローソク足を組み合わせて見ることで、相場の勢いや今後の方向性を読み取ることができます。その代表例として挙げらるのが、「はらみ線」と「包み線(抱き線)」です。

大陰線、はらみ線、包み線

はらみ線は、1本目の大陰線に収まる形で、2本目に短い陽線または陰線が出現する組み合わせです。大陰線は強い下降を示すものですが、2本目がはらみ線の形になると下降の勢いが衰えていることを示します。安値圏で出現すれば、上昇への転換を示唆するサインと考えることができます。

包み線は、はらみ線とは逆のパターンで、1本目のローソク足を包みこむような形で大陰線が出現する組み合わせです。1本目は陽線の場合も陰線の場合もありますが、どちらも売りの勢いが強まっていることを示します。特に重要なの前者で、高値圏で出現すれば下降トレンドが発生するサインとなります。

point はらみ線と包み線は、FXではお目にかかることが少ない!?

FXのローソク足は、基本的に前の足の終値が次の足の始値に引き継がれるため、はらみ線や包み線が出現しにくい環境にあるといえます。これはFXの市場が24時間開いているからです。そうではない株式や商品、先物市場のローソク足は、前の足と次の足の間に窓(ギャップ)が発生するため、はらみ線や包み線の形が出現しやすくなっています。

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作成日

2021.02.17

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最終更新

2024.11.18

著者情報

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

山田 大護

短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。

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