法人口座とは、FXでは法人が開設した取引口座のことを指します。個人向け口座とはレバレッジなどの取引条件に違いがある場合がある他、適用される税制も異なります。
日本のFX会社の場合、個人向け口座とは最大レバレッジが異なるのが大きな特徴です。日本のFX会社では、個人向け口座のの最大レバレッジは25倍に制限されていますが、法人口座では30~100倍程度のより高いレバレッジが利用できます。法人口座のレバレッジは一般社団法人金融先物取引業協会にて毎週見直しが行われていて、その見直しによって決まった最大レバレッジが適用されます。一方、海外のFX会社の場合、個人向け口座と法人口座には取引条件の違いがない場合がほとんどです。
個人向け口座の最大レバレッジが25倍に制限される日本のFX会社を利用している場合、より高いレバレッジを求めて個人がFX取引用の法人を設立することも一般的に行われています。
日本のFX会社の場合も海外のFX会社の場合も、個人向け口座とは適用される税制が異なります、法人口座の場合、FXの収益は事業所得として扱われるため、他の事業(その法人にとっての本業など)との損益通算が可能であるという特徴があります。仮にFXで損失を出したとしても、本業による利益からその損失分を差し引くことができるため、いわゆる「税金対策」になる場合もあります。
ただし、FXの法人口座が税金対策になるのは損失が出た場合であり、逆に利益が出ているときは課税対象額がその分増えます。個人口座では、FXの利益のうち課税対象となるのは確定利益のみで含み益は算入されませんが、法人口座の場合はまだ利益を確定していない含み益についても課税対象となるので注意が必要です。
作成日
:
2021.01.29
最終更新
:
2024.11.15
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