天井値とは、相場の一定期間における最も高い価格のことです。また、長いスパンで見た場合に、いくつかの天井値の中で最も高い価格は「大天井」と呼ばれます。反対に、一定期間における最も低い価格のことは「底値」「大底」といいます。
天井値は投資家に意識される水準となり、レジスタンスラインとして機能することもあります。また、これを突き抜けると、高値を更新することとなり、新たな天井値として認識されます。天井値をつけた後に相場が反転下降する様子は、「天井打ち」と表現されます。
米ドル円相場では、2015年6月には約125円を記録し、その後2016年6月に約98円をつけてから、概ね103円から115円の範囲を推移しています。このもみ合いの状況においては、約118円や約114円やが天井値として意識されました。
一般的に、天井値付近では「これ以上上がらないだろう」という割高感から売りが入りやすいので、相場の流れが反転しやすい傾向があります。しかし、その水準を上回ることがあれば、買いが買いを呼び、さらに売り方の損切りも巻き込んで勢いの増した上昇が生じることもあります。これは大局の天井値に限らず、小局のレンジ相場などでも同様です。天井値付近は、売買の攻防が行われやすい場所となります。
作成日
:
2021.07.01
最終更新
:
2024.11.22
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