上場廃止

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上場廃止

読み方 じょうじょうはいし
対義語 上場

上場廃止とは、証券取引所に上場している株式が、取引所の定める上場廃止基準に該当したり、上場企業が自主的に上場廃止申請を行ったりすることにより、一般株主が売買できなくなることをいいます。

上場廃止が決定すると、その銘柄は「整理銘柄」に指定され、原則1か月間の取引が行われた後、上場廃止となります。上場廃止となる基準には、株主数・売買高・時価総額といった規模の要件の他、債務超過・破産手続・再生手続・更正手続といった事業の継続ができない、または危ぶまれる場合、有価証券報告書または四半期報告書の提出遅延・虚偽記載または不適正意見等の経営上のスキャンダル、並びに完全子会社化や経営陣によるバイアウトなどがあります。

上場廃止が決定する前に、廃止基準に該当する恐れがある企業に関しては、投資家にその事実を周知するため、証券取引所により「監理銘柄」指定が行われることもあります。上場廃止の恐れがなくなった場合は指定解除となり、上場廃止が決定した場合は整理銘柄に移行します。

point 自主的な上場廃止の目的は?

上場企業による自主的な上場廃止は、株式発行による資金調達を必要としていない、外部株主の意向に左右されることなく長期的視野で経営を行う、迅速な経営判断を行うといった目的で実施されます。その際の手法として、経営陣による株式取得を行うMBO(マネジメント・バイアウト)、従業員による株式取得を行うEBO(エンプロイー・バイアウト)などがあります。株式の上場を維持するためにはさまざまな報告義務や開示事項などを守る必要があり、多額のコストがかかるため、発行会社が上場のメリットが小さくなったと判断した際に自主的に株式上場廃止申請を行う場合もあります。

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作成日

2021.05.14

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最終更新

2024.11.19

著者情報

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

山田 大護

短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。

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