デリバティブ

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デリバティブ

読み方 でりばてぃぶ
同義語 金融派生商品

デリバティブとは、株式や債券、ゴールド原油などの商品、金利、通貨などの伝統的・一般的な資産の価格を基準に、価値が上下するような仕組みを持つ金融商品のことをいいます。

元となる原資産から派生した(derived)商品ということで、デリバティブ(derivative)、日本語で「金融派生商品」と呼ばれます。その多くはレバレッジ取引であり、少ない資金で大きな取引ができるハイリスク・ハイリターン金融商品です。デリバティブには先物取引、先渡取引、オプション取引、スワップ取引などがあります。

デリバティブ

デリバティブは基本的に、ニーズがあり、計算式が作れれば、どんなものでも対象にできます。近年は気候(降雨量や降雪量、気温など)や、企業の信用力(クレジット)を対象とする、保険に近いデリバティブも利用されています。ただし多くのデリバティブは機関投資家や事業法人のヘッジ目的のための商品であり、個人投資家が利用できるものは限られています。

証券会社やFX・商品先物取引業者などを通じて、個人投資家が利用できる主なデリバティブは以下の通りです。

  • FX(外国為替証拠金取引)
  • CFD(差金決済取引:株価指数、外国株、金、原油など)
  • 株価指数先物(日経平均、TOPIX、NYダウなど)
  • 株価指数オプション(日経平均、TOPIX、JPX日経400など)
  • バイナリーオプション
  • eワラント
  • 商品先物(金、銀、ゴム、大豆、とうもろこし、小豆など)
  • レバレッジ投資信託・上場投資信託(ETF)

デリバティブは、レバレッジ取引を行えることが大きな利点です。個人投資家には、FXやCFDは高レバレッジで短期間に大きな利益を狙うもよし、低レバレッジで安全性と運用効率のバランスをとった長期保有もよしで、扱いやすく分かりやすい商品です。

なお、米国では、個人投資家でも株価指数オプションを使った投資が盛んで、さまざまなポジションを合成して運用効率を高めるテクニックが知られています。しかし日本では、最も取引が盛んな日経平均株価のオプションでも、取引のボリュームが少なく、利用しやすさに若干の難があります。

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作成日

2021.07.09

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最終更新

2024.11.14

著者情報

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

山田 大護

短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。

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