ドミナンス

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ドミナンス

読み方 どみなんす

ドミナンス(Dominance)とは、仮想通貨(暗号資産)においては仮想通貨市場全体でどれだけのシェアがあるのかを示す指標です。日本語では、優越や優位という意味があります。

仮想通貨のドミナンス

仮想通貨におけるドミナンスは市場規模を示す指標となるため、仮想通貨市場全体の時価総額を100%とした時、各仮想通貨の時価総額が何%の割合があるのかを示すことができます。例えば、仮想通貨市場全体で100兆円の時価総額があり、ビットコイン市場の時価総額が60兆円ある場合には、ビットコインのドミナンスは60%となります。

仮想通貨のドミナンス

ドミナンスは各仮想通貨ごとで使われることもありますが、主に時価総額が高くシェアが多いビットコインで使われることが多いです。使い方としては、ビットコインのドミナンスが上昇したのかもしくは低下したのかで、仮想通貨市場におけるお金の流れを把握することができます。ビットコインのドミナンスが上昇すると、仮想通貨市場全体でビットコインにお金が流れ込んでいることがわかるため、アルトコインから資金が流出したことがわかります。逆に、ビットコインのドミナンスが低下すると、ビットコインから資金が流出してアルトコインに流れ込んでいると判断することができます。ドミナンスを確認することで、各仮想通貨ごとのドミナンス変動の関係性や相関性を見つけ、取引の判断に役立てることができます。

特定の仮想通貨のドミナンスが大きく変動した場合には、仮想通貨のアップデートや魅力的なアルトコインが新規発行されたなどの理由が考えられます。他にも仮想通貨取引所から特定の仮想通貨が流出した場合に、投資家が安全のために別の仮想通貨へ資金を移動させたり、国によって仮想通貨の取引に制限が掛けられた場合などにも、ドミナンスの大きな変動が起こる可能性があります。

point ドミナンスは参考程度に

仮想通貨市場全体における各仮想通貨のシェアを知ることができるドミナンスは、投資判断の材料として使うことができます。特定の仮想通貨におけるドミナンスの上昇が確認できた場合、時価総額の上昇から価格上昇を期待して仮想通貨を購入するか、逆に上昇の一段落を予測して下降に転じると予測するなど、人それぞれに判断が行えます。しかし、ドミナンスは各仮想通貨におけるシェアを把握できるものであり、直接仮想通貨の価格に影響を与えないことも当然あります。そのため、投資判断材料のひとつとして参考程度に使うようにしましょう。

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作成日

2021.07.02

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最終更新

2024.11.21

著者情報

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

山田 大護

短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。

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