エコファンドとは、環境問題への配慮を基準に投資する企業を選ぶファンドのことをいいます。社会責任投資(SRI:Socially Responsible Investment)の一つで、収益性や成長性といった一般的な投資利益重視の指標や性質に加え、「環境に配慮した製品を製造している」「環境に配慮した設備や手法を用いて事業運営を行っている」「環境問題に積極的に取り組んでいる」などの観点を加味して投資先を選定します。
例を挙げれば、二酸化炭素(CO2)を出さず環境に優しい発電技術や省エネ技術、水の浄化技術を開発している会社や、リサイクル技術の普及や食品ロス問題に取り組む流通業、社会貢献として環境保全活動を行なっている会社などが該当します。
エコファンドは地球環境の維持・改善に貢献する企業を集めた商品ですが、環境(environment)に加えて「社会(social)」「企業統治(governance)」の観点も加えて、人間社会・経済の持続的な成長を目指すための取り組みである「ESG投資」が注目を集めています。従業員の人権や労働環境・取引先・顧客・地域社会といったステークホルダーへの配慮や取り組みといった観点が「社会」であり、株主権利の保護や情報公開、経営リスク管理などの向上が「企業統治」にあたります。
環境問題への投資に等しいエコファンドは、イメージが良く投資家の共感などを集めて欧米で成長し、日本でも複数の投資信託が存在しています。20世紀末ごろに企業活動と地球環境が問題視されるようになり、この解決に投資を通して貢献しようと考える投資家は「グリーンインベスター」と呼ばれました。これを受け日本でも投資信託が相次いで組成され広まっていきました。
エコファンドが保有する銘柄は、日本の場合、優良な大企業が多く含まれます。国内企業だけでなく、世界中の環境関連企業に投資する投資信託もありますが、株式投信である以上エコ銘柄だからといってもリスクは通常の株式投信と同様にあります。
作成日
:
2021.05.14
最終更新
:
2024.11.19
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