フィボナッチリトレースメント

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フィボナッチリトレースメント

読み方 ふぃぼなっちりとれーすめんと

フィボナッチリトレースメントは、フィボナッチ比率を利用して、トレンドの押し目や戻り目の水準を予測するテクニカル指標です。リトレースメントとは、「引き返すこと」という意味があります。

下降トレンドに引いたフィボナッチリトレースメント

任意に選んだ起点と終点(一つの波動)に対して、その値幅に対する23.6%、38.2%、 50%、61.8%などの押し目(戻り)の水準が表示されます。起点・終点には高値安値が使われることが多く、下降トレンドで説明すると、①高値と②安値の間の値幅を基準とし、②からその値幅の50%分上昇したレートがフィボナッチリトレースメント50%のラインです。

下降トレンドに引いたフィボナッチリトレースメント

上図では、下降トレンドの戻りとしてフィボナッチリトレースメント61.8%付近まで上昇し、そこから再度下降しています。なお、この例では高値と安値を結びましたが、ローソク足実体で引くこともできます。

knowledge フィボナッチ数列とフィボナッチ比率

フィボナッチ数列とは、「前の二つの数値を加えると次の数値になる」という数列です。「0、1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89...」と、永遠に続けることができます。それぞれの数値は、一つ後ろの数値で割ると0.618、二つ後ろなら0.382、三つ後なら0.236という比率に近づきます。この法則性のことを、フィボナッチ比率と呼びます。イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチによって発見されたため、彼の名をとって名付けられました。

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作成日

2021.04.29

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最終更新

2024.11.19

著者情報

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

山田 大護

短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。

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