ヘッドアンドショルダーズボトムとは、トレンドの転換を示唆するチャートパターンの一種です。三つの谷(安値)と二つの山(高値)で構成され、中央の谷が最も深くなります。人の頭(ヘッド)と両肩(ショルダー)のように見えるチャートパターンであるヘッドアンドショルダーズトップ(三尊)と真逆の形状で、逆三尊とも呼ばれています。
ヘッドアンドショルダーズボトムでは、①最初の谷を形成した後に上昇して戻り目を作り、再び下降して②最安値をつけます。ここまでは下降の勢いが強いのですが、以降は反発する値動きとなり、前回の戻り高値(一つ目の山)と同水準のレートまで上がったところで再度下降します。そして、③最初の谷の安値と同水準まで下降するものの、そこが三つ目の谷となり再び上昇に転じます。
ネックラインを越えると上昇の勢いが一気に加速します。そのため、ヘッドアンドショルダーズボトム形成時には、このネックラインを越えたところが買いのエントリーポイントとして有効です。
ネックラインを超えた後に、どこまで上昇していくのか見当をつけることも可能です。一般的には、一番低い中央の谷からネックラインまでの幅を基準とし、その幅をネックラインから上にとったところが、上昇の進む目標になるとされていて、これが決済ポイントとなります。
基本的な考え方は、二つの谷(安値)と一つの山(高値)で構成されるダブルボトムと同様です。どちらも下降トレンドが終わるときに安値圏で見られやすいチャートパターンです。
ヘッドアンドショルダーズボトムに似ているチャートパターンとして、トリプルボトムが挙げられます。ヘッドアンドショルダーズボトムは中央の谷が最も深いのに対し、トリプルボトムは三つの谷の深さがほぼ同水準になっているのが特徴です。こちらも形成時は上昇トレンドに転じる可能性が高く、覚えておきたいパターンといえます。
作成日
:
2021.04.06
最終更新
:
2024.11.26
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