マイナー通貨

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マイナー通貨

読み方 まいなーつうか
対義語 メジャー通貨

マイナー通貨とは、外国為替市場において取引量が多く流動性の高いメジャー通貨以外の通貨のことをいいます。国際的な定義はありませんが、一般なFX会社で取扱いのある通貨では、南アフリカランド、トルコリラ、メキシコペソ、スウェーデンクローナ、ノルウェークローネ、ポーランドズロチ、香港ドル、シンガポールドル、人民元などがマイナー通貨となります。一方、メジャー通貨は、ドル、ユーロ、円、ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル、スイスフランなどを指します。

マイナー通貨では、新興国ならではの政治・経済リスクや地政学的リスク、制度面の不備が為替レートに大きな影響を与える可能性があり、注意が欠かせません。低金利が長く続く日本では、スワップポイントの受け取り目的でトルコリラや南アフリカランド、メキシコペソといった高金利のマイナー通貨と円の通貨ペアが一定の人気を博しています。しかし、マイナー通貨は世界的に見て取引量が少なく流動性が低いため、ニュース等をきっかけに大きな値動きが発生するリスクがあります。

マイナー通貨を含む通貨ペアは、メジャー通貨同士の通貨ペアに比べ、流動性が低く取引が成立しにくいため、スプレッドが広めに設定されています。

point 南アフリカランドにみるマイナー通貨のリスク

2016年1月11日早朝、マイナー通貨とメジャー通貨の組み合わせである南アフリカランド円が、前営業日の終値7.2円付近から6.5円近辺まで9%も急落しました。この急落に際して、強制ロスカットされてしまった投資家も多いようです。マイナー通貨特有のボラティリティの大きさがよく分かるエピソードです。

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作成日

2021.01.20

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最終更新

2024.11.15

著者情報

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

山田 大護

短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。

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