パラボリックSAR

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パラボリックSAR

読み方 ぱらぼりっくさーる
同義語 パラボリック

パラボリックSARとは、ストップ&リバース(SAR)と呼ばれる印またはラインを描画することで、相場のトレンドやその転換を判別するのに用いられるテクニカル指標のことです。SARがローソク足の下に表示されていれば上昇トレンド、上に表示されていれば下降トレンドを示唆します。そして、SARの上下が逆転したときがトレンドの転換点となります。

パラボリック

パラボリックとは放物線のことで、チャートにはSARが放物線状に描かれます。そのため単に「パラボリック」と呼ばれることもあります。

パラボリック

上昇トレンド時のローソク足が下方のSARにタッチすると、SARはローソク足の上方に移動して下降トレンドへの転換を示唆します。逆に、下降トレンド時のローソク足が上方のSARにタッチすると、SARはローソク足の下方に移動して上昇トレンドへの転換を示唆します。「ストップ&リバース」という言葉の示す通り、ポジションの決済後にそれとは反対のポジションを持つ「ドテン(途転)」の売買サインを出し続ける性質を持っています。

knowledge 考案者のJ.W.ワイルダーは数々のテクニカル指標の生みの親

パラボリックSARを考案したJ.W.ワイルダー氏は、オシレーター系指標の代表的存在であるRSIや、DMI、ADXを考案した人物でもあります。ワイルダー氏は、パラボリックSARを利用する際にADXと併用することを推奨しています。ADXはトレンドの強弱を表すもので、トレンドが始まるときに数値が大きくなり、トレンドが弱まるときに数値が小さくなる性質を持ちます。この性質を、ドテンの売買サインであるパラボリックSARのフィルターに利用することができます。

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作成日

2021.01.29

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最終更新

2024.11.19

著者情報

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

山田 大護

短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。

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