プライスアクション

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プライスアクション

読み方 ぷらいすあくしょん

プライスアクションとは、ローソク足の形状や並びから相場に参加する投資家の心理を読み取り、それを売買戦略に役立てるテクニカル分析の手法です。ローソク足の形状や並びといえば、日本生まれの酒田罫線(酒田五法)が有名ですが、欧米ではプライスアクションがスタンダードです。プライスアクションは、トレンドの発生や継続、停滞、反転などを示唆します。

トレンドの発生(転換)を示唆するものとして代表的なのは、「スパイクハイ」「スパイクロー」です。短い実体に、長いヒゲの組合せが出現した場合は、ヒゲとは逆の方向への圧力を意味します。スパイクハイは、上昇の過程でスパイクが発生するパターンで、下降への転換を示唆します。同様にスパイクローは、下降の過程でスパイクが発生するパターンで、上昇への転換を示唆します。

スパイクハイ・スパイクロー

一方、トレンドの継続を示唆するものとして代表的なのは、「スラストアップ」「スラストダウン」です。スラストアップは、直前のローソク足がつけた高値より次のローソク足の終値が高いパターンです。ストラスダウンはそれを上下入れ替えた形で、直前のローソク足がつけた安値より次のローソク足の終値が安いパターンです。この両者はどちらも相場に強いトレンドが発生していることを表します。

スラストアップ・スラストダウン

この他にも、プライスアクションにはさまざまな定番パターンがあります。

point テクニカル指標不要の手法

プライスアクションは、テクニカル分析に用いる手法でありながら、テクニカル指標を用いません。相場の現在の姿を示すのはレートそのもの(ローソク足)であり、テクニカル指標はそれを後追いするようにさまざまなサインを示します。そのレートの変化に着目するプライスアクションは最も反応が早いものであり、また古くから蓄積されてきたノウハウでもあるため精度が高いものです。

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作成日

2021.03.05

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最終更新

2024.11.22

著者情報

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

山田 大護

短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。

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