小売売上高とは、百貨店やスーパーマーケット、コンビニエンスストアといった小売業およびサービス業などでの売上高を合算した経済指標です。世界中で同様の指標がありますが、FXで注目が集まりやすいのは、主に米国の小売売上高で、毎月第2週ごろに米国商務省から発表されます。
米国では、GDPの約7割を個人消費が占めているため、個人消費の動向が景況感を知る上で重要との観点から、消費者にどれだけの可処分所得があり、それをどれだけ使ったのかは経済の強弱を知るのに役立ちます。米国ではクリスマス商戦が1年で最も消費が拡大する時期であるため、特にクリスマス商戦が反映される翌年1月の小売売上高には注目が集まります。
なお、米国の小売売上高には、耐久財・非耐久財の分類があります。特に自動車販売は価格的に小売売上高のうち多くの比率を占めてしまうため、より正確な消費動向を知るために、自動車販売を除外した指標もあります。
小売売上高は実際の消費動向を把握できるものですが、未来の消費動向を知ることができる指標としては、「消費者信頼感指数」があります。民間調査会社によるアンケート調査によって行われ、個人の消費マインドを知る先行指標として用いられています。
作成日
:
2020.11.30
最終更新
:
2024.11.14
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