セリングクライマックスとは、下降トレンドが続いて相場全体が弱気ムードになっているときに、さらに下降の動きが加速して急落する展開のことです。こうした相場局面になるとセリング(売り)のクライマックス(最高潮)が訪れたと解釈され、そこから先はトレンドが上昇に転換することが多いとされています。
セリングクライマックスが起こる前は、悲観的な市場心理が支配的で、半ば投げ売りのように買いポジションを手仕舞う投資家が多くなります。そうした買いポジションの手仕舞いが一巡し、それ以上売る人がいなくなるとレートは下げ止まり、そこがセリングクライマックスとして意識されます。
セリングクライマックスを事前に察知するのは簡単ではありません。売買高の急増やローソク足の下側に長いヒゲが出現すると「安値を試した」と見なされ、それがセリングクライマックスの目安となる可能性はあります。安値を拾うことができれば大きな利益につながりますが、さらに安値を更新してしまう場合もあります。
有名な相場格言に「落ちてくるナイフはつかむな」というものがあります。下降トレンドや急落の局面で安易に買いエントリーをすると、さらなる下落に捕まってしまう恐れがあることへの戒めです。ナイフが床に落ちてからつかめばケガを防げるように、相場の急落時はセリングクライマックスが起きてトレンドが転換したことを確認してからのエントリーでも遅すぎることはありません。
作成日
:
2021.03.05
最終更新
:
2024.11.22
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