セリングクライマックス

streamline streamline

セリングクライマックス

読み方 せりんぐくらいまっくす
同義語 セリクラ
対義語 バイイングクライマックス

セリングクライマックスとは、下降トレンドが続いて相場全体が弱気ムードになっているときに、さらに下降の動きが加速して急落する展開のことです。こうした相場局面になるとセリング(売り)のクライマックス(最高潮)が訪れたと解釈され、そこから先はトレンドが上昇に転換することが多いとされています。

セリングクライマックスのイメージ

セリングクライマックスが起こる前は、悲観的な市場心理が支配的で、半ば投げ売りのように買いポジションを手仕舞う投資家が多くなります。そうした買いポジションの手仕舞いが一巡し、それ以上売る人がいなくなるとレートは下げ止まり、そこがセリングクライマックスとして意識されます。

セリングクライマックスを事前に察知するのは簡単ではありません。売買高の急増やローソク足の下側に長いヒゲが出現すると「安値を試した」と見なされ、それがセリングクライマックスの目安となる可能性はあります。安値を拾うことができれば大きな利益につながりますが、さらに安値を更新してしまう場合もあります。

point 相場格言「落ちてくるナイフはつかむな」

有名な相場格言に「落ちてくるナイフはつかむな」というものがあります。下降トレンドや急落の局面で安易に買いエントリーをすると、さらなる下落に捕まってしまう恐れがあることへの戒めです。ナイフが床に落ちてからつかめばケガを防げるように、相場の急落時はセリングクライマックスが起きてトレンドが転換したことを確認してからのエントリーでも遅すぎることはありません。

icon

作成日

2021.03.05

icon

最終更新

2024.11.22

著者情報

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

山田 大護

短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。

免責事項:Disclaimer

icon

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。

これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。