ショートとは、ある銘柄の売りポジションを持つことで、将来的に現在のレートよりも下降すると予想した場合に行う取引です。ショートとは反対に、ある銘柄の買いポジションを持つことをロングと呼びます。FXでは、ショートの場合もロングの場合も、ある通貨を売って別の通貨を買う取引となりますが、ドル円では円、ユーロドルではドルなど、通貨ペアの呼称の左側に配置される通貨(基軸通貨)を売って右側に配置される通貨(決済通貨)を買う場合がショートに分類されます。
ショートでは、ポジション保有時点よりもレートが下降したときに決済すれば利益が得られますが、保有時点よりもレートが上昇すると損失になります。
例えば「ドル円を100円でショートする」というのは、ドル円が100円のときに下降すると予想して売りポジションを保有することです。その後、予想が的中して95円まで下降したところで決済すれば差額の5円分が利益になり、逆に予想がはずれて105円まで上昇したところで決済すると差額の5円分が損失になります。ショートの取引では、いかに高く買って安く売れるかがポイントです。
株式市場が暴落してリスクオフになった場合には、FXでも多くの銘柄でレートが下がります。FXは、ある通貨を売って別の通貨を買う取引なので、リスクオフで売られる(その金融商品を手放す)株などの金融商品と異なり、一概にレートが下がるとはいえません。しかし、日本円や米ドルなどの安全資産とされる通貨を「買い」、逆に豪ドルや英ポンドなどのリスク資産とされる通貨を「売る」方向の取引がショートに設定されている通貨ペアが多いため、リスクオフの際にはレートが下降する銘柄が多くなります。ただし、これは銘柄のロングやショートがどのような取引を指すかによるため、必ずしも全ての銘柄が下降するわけではありません。米ドルを売る取引がショートに設定されているドルカナダドルなどの通貨ペアでは、リスクオフの際にはレートが上昇します。
作成日
:
2021.02.17
最終更新
:
2024.11.26
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