ステーブルコインとは、価格の安定性を確保するため、特定の資産と価値が連動するように設計された仮想通貨(暗号資産)のことです。仮想通貨は、価格の上下動が激しいため、決済手段として実用性に課題があります。その課題を解決するためにステーブルコインが開発されました。
ステーブルコインの中で時価総額が最も大きいのは、米ドルに連動するUSTD(テザー)です。仮想通貨全体でもビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)に次ぐ時価総額を誇ります(2021年2月時点)。USTDは、1USTDが1米ドルの価値にほぼ固定されていますが、市場での需給関係の変化により乖離が発生する場合もあります。
ステーブルコインは世界中で急成長しており、日本での開発も進んでいます。例えば、BCCC(ブロックチェーン推進協会)が作成したJPYZなどがあります。
ステーブルコインは、担保とする資産によって大きく3系統に分類されます。
法定通貨担保型 | 米ドルや円など、法定通貨との交換比率を固定化することで、価格の安定化を図っています。基本的に、仮想通貨の発行元がその発行枚数と同量の法定通貨を保有することで、その信頼性を担保します。 |
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仮想通貨担保型 | 法定通貨担保型と仕組みは同じですが、非中央集権の性質になります。 |
無担保型 | 法定通貨や仮想通貨といった担保を持たず、アルゴリズムによって通貨供給量のコントロールし、価格を一定に保ちます。 |
ステーブルコインは、価値の安定性を重視した仮想通貨です。よって、価格の大きな上下動を期待するのは難しく、売買益を狙うのには向きません。ただし、何らかの理由で基準値から外れた場合には、元の価格水準に戻る動きを利用したトレードを検討できます。
作成日
:
2021.07.15
最終更新
:
2024.11.21
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