ユニコーン企業とは、創業から10年以内かつ評価額(時価総額)が10億ドル(1ドル110円換算で1,100億円)以上で、株式を証券取引所に上場していないベンチャー企業のことをいいます。
米国や中国では未上場企業に出資するベンチャーキャピタルが非常に盛んであり、その出資を受けて事業を拡大し、上場前から注目を集めて企業価値が膨れ上がっているベンチャー企業が少なくありません。日本ではベンチャーキャピタルが未成熟・小資本であることに加え、マザーズなど上場しやすい市場もあるため、企業は早い段階で上場を行うことが多く、ユニコーン企業が出にくくなっています。
ユニコーン企業という名称は、西欧に伝わる神話上の一角獣ユニコーンに由来します。この金融用語が誕生した2013年ごろは、未上場で時価総額10億ドルを超す企業が非常に少なかったため、幻の生き物にちなんで命名されました。命名の由来はその珍しさに加え、有望なビジネスモデル・高い将来性という魅力を持つことにもあります。当初は米国シリコンバレーで勢いがあったIT企業に対して使われていましたが、今日では世界中で用いられるようになっています。
現在は上場し、巨額の時価総額を誇るフェイスブックやツイッターの他、アプリによる配車サービスや出前サービスで知られるウーバー・テクノロジーズ、中国のスマホ製造大手シャオミ、民泊仲介大手エアビーアンドビーなども元々はユニコーン企業でした。
「デカコーン企業」と呼ばれる企業があります。評価額(時価総額)が100億ドル(1ドル110円換算で1兆1,000億円)以上と評価されながら、証券取引所に上場していないベンチャー企業です。デカコーンとは、「Deca(10倍を意味する接頭語)」と「Unicorn」を組み合わせた造語で、ユニコーン企業の中でも特に規模の大きい企業がこう呼ばれることがあります。
作成日
:
2021.05.14
最終更新
:
2024.11.19
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。