円買いの流れが継続するか注目か

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円買いの流れが継続するか注目か

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作成

2024.09.09

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最終更新

2025.06.25

円買いの流れが継続するか注目か

今後の主な経済指標

  1. 1 日・第2四半期GDP
  2. 2 米・消費者信用残高

先週末の米国市場は、米労働省が8月の雇用統計を発表。非農業部門の就業者数は市場予想(17万人増)を下回り、前月比14万2,000人増だった。失業率は4.2%と前月から0.1ポイント改善した。その後、米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が発言。「労働市場にはさらなる軟化のリスクが増えており、連邦公開市場委員会(FOMC)が今月の会合で利下げを開始することは重要だ」と述べた。ドル円の週足は大きな陰線で終え、8月1週目の安値付近まで下落してきている。

欧州市場は、独・連邦統計庁が7月の鉱工業生産指数を発表。結果は市場予想(-0.3%)を下回り、前月比-2.4%だった。市場ではドイツ経済が第2四半期に続き第3四半期もマイナス成長になるとの懸念が強まっている。ユーロドルの週足は200SMAに、日足は20SMAに支えられる形となっているため、ドルの弱さが続けば、ユーロドルは上昇していく可能性がある。

本日の指標は、8:50に日・第2四半期GDP、14:00に日・景気ウォッチャー調査、23:00に米・卸売在庫、28:00に米・消費者信用残高、翌7:45にNZ・第2四半期製造業売上高が予定されている。円買いの流れが継続するか注目したい。

著者情報

水島 新吾(みずしま・しんご) | Shingo Mizushima

独立系ファンドのアドバイザーを務める元外資系債券トレーダー。
ファンダメンタル重視の堅実なスタイルが特徴。

水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

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