今週も欧州通貨買いが継続するか注目か

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今週も欧州通貨買いが継続するか注目か

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作成

2025.03.10

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最終更新

2025.06.25

今週も欧州通貨買いが継続するか注目か

今後の主な経済指標

  1. 1 日・貿易収支(国際収支)
  2. 2 独・鉱工業生産

先週末の米国市場は、米労働省が2月の雇用統計を発表。結果は非農業部門雇用者数が市場予想(16万人増)を下回り、15.1万人増だった。また、失業率は4.1%へ上昇した。これを受け、ドル円は146.935まで下落。なお、市場ではFRBの利下げは6月の連邦公開市場委員会(FOMC)になるとの見方が強まった。一方、FRBのパウエル議長はシカゴ大学の経済フォーラムで、「トランプ新政権の政策への影響が明確になるまで利下げを急がない」との方針を示している。

欧州市場は、EU統計局が2024年第4四半期のユーロ圏GDP確報値を発表。結果は前期比0.2%増と、改定値の0.1%増から上方修正された。アイルランドのデータ改定が主因。なお、ECBは2025年の成長率予想を0.9%に下方修正し、さらなる引き下げの可能性を示唆している。一方、独財政拡張方針への期待や「ECBの利下げ局面終了観測」が支援材料となり、ユーロ買いが優勢となり、ユーロドルは1.08883まで上昇した。

本日の指標は、8:50に日・貿易収支(国際収支)、14:00に日・景気先行CI指数、16:00に独・鉱工業生産が予定されている。今週も欧州通貨買いが継続するか注目したい。

著者情報

水島 新吾(みずしま・しんご) | Shingo Mizushima

独立系ファンドのアドバイザーを務める元外資系債券トレーダー。
ファンダメンタル重視の堅実なスタイルが特徴。

水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

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