米・小売売上高の結果に警戒か

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米・小売売上高の結果に警戒か

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作成

2025.03.17

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最終更新

2025.06.25

米・小売売上高の結果に警戒か

今後の主な経済指標

  1. 1 米・小売売上高
  2. 2 米・NY連銀製造業景気指数

先週末の米国市場は、ミシガン大学が3月の消費者信頼感指数(速報値)を発表。結果は57.9と、約2年半ぶりの低水準を記録。前月の64.7から大幅に悪化し、2022年11月以来の水準に低下した。また、トランプ大統領の関税措置による貿易戦争への懸念が広がり、5年先の期待インフレ率は1993年以来の高水準に上昇した。一方、予算切れによる政府機関の閉鎖回避への期待からダウ平均が一時700ドル超上昇。円売り・ドル買いが進み、ドル円は148.643まで回復した。

欧州市場は、英国立統計局(ONS)が1月のGDPを発表。結果は市場予想(0.1%増)を下回り、前月比0.1%減だった。工業生産の大幅な落ち込みが影響し、予想外のマイナス成長となった。さらに、1月の鉱工業生産の結果は前月比0.9%減と市場予想(0.1%減)を大きく下回り、12月の0.5%増から悪化。これを受け、市場ではポンド売りが進み、ポンドドルは1.29167まで下落した。

本日の指標は、21:30に米・小売売上高、米・NY連銀製造業景気指数、22:00に加・中古住宅販売件数、23:00に米・企業在庫が予定されている。米・小売売上高の結果に注目したい。

著者情報

水島 新吾(みずしま・しんご) | Shingo Mizushima

独立系ファンドのアドバイザーを務める元外資系債券トレーダー。
ファンダメンタル重視の堅実なスタイルが特徴。

水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

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